キミ・ライコネン(アルファロメオ)がバーチャルF1レースに参加することはなさそうだ。
新型コロナウイルスにより2020年シーズン開幕を迎えられない状況が続いているF1だが、ファンサービスの一環としてコンピューターを使ったバーチャルレースが開催されており、これまでに何人かの現役F1ドライバーも参加している。
最近の報道によれば、ライコネンの友人であり、2018年までフェラーリでチームメートとして一緒に戦っていたセバスチャン・ベッテルもバーチャルレース用のシミュレーターを購入して自宅にセットしたという。
だが、ライコネンはイタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に対し、自分はバーチャルレースには「関心がない」と語り次のように付け加えた。
「僕は本当のレースが開始されるまで待つつもりだよ」
ライコネンはさらに、フェラーリにいたときもマラネロのファクトリーに備えられていた最新式F1シミュレーターをあまり積極的に使いたいとは思わなかったと認め、次のように続けている。
「嫌いだというわけではないよ。だけど、シミュレーター作業だけのためにイタリアまで行くのはね。僕がこのスポーツを始めたのはほかの理由のためさ」
「それに、いずれにしても(ファクトリーの)シミュレーターはものすごく複雑だし、家のシミュレーターとはまったく違うよ」
アルファロメオとの現在の契約は今シーズンまでとなっている40歳のライコネンだが、その2020年シーズンは新型コロナウイルスによりいまだ開催できない状態が続いている。
現在、思わぬ形で休暇を過ごしているライコネンだが、2021年以降にどうするかはまだ決めていないと次のように語った。
「まずは今シーズンを始めて、それが終わってから考えるよ:
「どこかの時点で、状況を分析して結論を導き出すことになるだろうね。ここまでのところ、僕に関しては何も変わっていないよ」
あとどのくらいF1を続けるつもりかと質問されたライコネンは次のように答えた。
「楽しいと感じ、やる気がある間はやるよ。そして、今の僕はかつてなかったほどのやる気に満ちているよ」