2024年5月1日、オラクル・レッドブル・レーシングのチーフ・テクニカル・オフィサー(最高技術責任者)であるエイドリアン・ニューウェイが2025年の第1四半期をもってレッドブル・テクノロジー・グループから去ることを発表した。
■今後はF1からハイパーカーへ
エンジニアリングの最高責任者であるニューウェイはF1デザイン業務から離れ、レッドブル初のハイパーカー、待望の『RB17』の最終開発と納入に集中することになる。
ニューウェイは今後もこのエキサイティングなプロジェクトに関わり、その完成まで献身的に取り組んでいくことになる。
■数々の記録
2006年にレッドブル・レーシングに加わって以来、ニューウェイのビジョンと技術的リーダーシップを発揮し、チームとグループはF1ドライバーズタイトル7回とコンストラクターズタイトル6回、ポールポジション101回、優勝118回、そして2008年イタリアGPではスクーデリア・トロロッソとセバスチャン・ベッテルによるポールポジションと優勝という目覚ましい記録を達成する上で大きな力となった。
■重要な役割を果たせたことは名誉
エイドリアン・ニューウェイはプレスリリースで次のように述べている。
「私は幼い頃から、速いクルマのデザイナーになりたいと思っていました。私の夢はF1のエンジニアになることでしたが、幸運にもその夢を実現することができました」
「約20年間、レッドブル・レーシングが新進気鋭のチームから何度もタイトルを獲得するチームへと成長する上で重要な役割を果たせたことは、私にとって大きな名誉でした」
■新しいチャレンジへ進むとき
「しかし、今はそのバトンを他の人たちに渡し、私自身も新たなチャレンジを模索する好機だと感じています」
「それまでの間、RB17の開発は最終段階を迎えるので、チームでの私の残りの時間は、私はそれに集中していきます」
■関わってくれた全員に感謝
「過去18年間、レッドブルでの私たちの旅で一緒に仕事をしてきた多くの素晴らしい人たちの才能、献身、努力に感謝したいと思います。本当に光栄なことでした」
「このレギュレーションが設定された4年という期間でのクルマの最終進化に向けて、エンジニアリング・チームは十分な準備ができていると確信しています」
「個人的なことですが、レッドブル在籍中に揺るぎないサポートをしてくださった株主の故ディートリッヒ・マテシッツ、マーク・マテシッツ、チャレルム・ヨービディヤ、そして私のビジネスパートナーであるだけでなく、私たちそれぞれの家族の友人でもあるクリスチャンにも感謝したいと思います」
「また、経営者であるオリバー・ミンツラフ、そして私の親友でありマネージャーでもあるエディ・ジョーダンにも感謝します」。