フェラーリが、F1開幕戦オーストラリアGPで思うような走りを見せられなかったフェリペ・マッサのシャシーを交換する。
マッサは、オーストラリアGP予選を16番手で終えた。これは、芝にタイヤをのせてしまってスピンし、最後まで予選を戦えなかったチームメート、フェルナンド・アロンソよりも悪い結果だった。そして決勝でもマッサが輝きを見せることはなく、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)と接触した末にリタイアしている。
これを受けてフェラーリは、コックピットのある車体の中心部シャシーを交換することに決めた。F1マシンは非常に繊細であり、シャシーにほんのわずかなひずみなどがあっただけでも大幅なパフォーマンス低下を招くことがある。そのためフェラーリは、2週連続開催であるにもかかわらず、シャシー交換を決定した。
「オーストラリアGPを通じて言われ続けた、彼のクルマの異常なパフォーマンスに関するあらゆる憶測を、この交換が払しょくしてくれるはずだ」とフェラーリはプレスリリースに書いている。
またフェラーリは、チーム代表ステファノ・ドメニカリとテクニカルディレクターのパット・フライが、オーストラリアGP後、マレーシアに向かう前に急きょ本拠地であるマラネロへと戻ったとも明かした。
さらに、かつてフェラーリのエンジニアであったホアン・ビラデルプラットはスペイン紙『El Pais(エル・パイス)』に対し、こう述べている。
「アロンソの5位という結果は、現実的ではない」
「実際チームの状態はもっと厳しいだろう」