ゼネラルモーターズ(GM)は、同社ブランドのひとつであるシボレーの2012年第3四半期(7~9月)の世界の新車販売台数が、前年同期比3.1%増の125万台を達成したと発表した。シボレーブランドとしては8四半期連続での伸びを記録したことになる。
この好調な販売の中軸となっているのが、「クルーズ」だ。発表以来すでに165万台を販売しているが、今年だけでも55万台以上の販売実績を上げ、シボレーブランドのベストセラーとなっている。また、スモールカー「スパーク」、コンパクトカー「ソニック(別名:アベオ)の売れ行きも好調で、2013年にはミドルサイズ・セダン「マリブ」の発売も予定されるなど、シボレーブランドの世界戦略にさらに拍車がかけられそうだ。
シボレーは、そのトップ5市場のすべてにおいて昨年の第3四半期に比べ販売増加を記録しているが、その内訳は次のようになっている。
〈米国〉 2.1%増の45万8,721台
〈中国〉 3.7%増の15万2,328台
〈ブラジル〉 13.5%増の18万2,906台
〈ロシア〉 28.8%増の5万8,453台
〈メキシコ〉 14.3%増の4万4,387台
このほか、タイで発表されたミッドサイズのピックアップトラック「コロラド」は、2011年のタイにおけるシボレーブランドの販売を上回る月間販売台数を記録するなど、東南アジア圏での好調ぶりも示している。
伝統あるアメリカンブランドのシボレーだが、今日では販売シェアのうち60%以上が米国以外の市場となっている。