マックス・チルトン(マルシャ)は、ばく大な資産を誇る父親がマルシャの株を購入したためにF1ドライバーになれたとの指摘を一蹴した。
チルトンの父グラハムは、アメリカの大手保険会社エーオンの重役であり、チルトンが昨季のGP2(F1直下のカテゴリー)で所属したチーム、カーリンを所有している。また、チルトンの6歳年上の兄トムが参戦するツーリングカーの分野にも深く関わっている。
今季、チームに資金を持ち込むことでシートを得るいわゆる「ペイドライバー」の存在が目立っているが、関係者の中ではチルトンを最もあからさまなペイドライバーと呼ぶ者も少なくない。なぜならば、チルトンがシーズンを終えるたびに億万長者の父親がマルシャ株のシェアを増やすだろうとみられているからだ。
これらのうわさに対しチルトンは、「事実では無いと断言できる」と『F1 Racing(F1レーシング)』誌に反論した。
「僕に投資してくれた30もの個人と企業の事業計画書を作成したんだ」
「見返りに、投資家たちは僕の今後の収入から一定の割合を手にする。事実上、僕の株を保有しているようなものさ」と付け加えた。