元F1ドライバーでトロ・ロッソの共同オーナーでもあったゲルハルト・ベルガーは、トロ・ロッソのドライバーがレッドブルにステップアップできるかはまだ判断できないと語った。
レッドブルのマーク・ウェバーについて、2014年はチームを去るのではないかとささやかれており、その後任としてロータスのキミ・ライコネンとともに名前の挙がっているのが、姉妹チームであるトロ・ロッソのダニエル・リチャルドとジャン・エリック・ベルニュだ。
トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストはこう話す。「今シーズン後半は、ドライバー2人とも強さを見せてくれると期待している」
「その先どうなるかは、見てみるしかない」
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、トロ・ロッソの若手2人に注目している。
「どちらも若く才能あるドライバーだ。2人とも大きく成長している。それを見るのはうれしいね」とホーナーは23日(木)にF1モナコGP(5月26日決勝)で語った。
「われわれが注意深く見守っている2人であることは間違いない」
しかし、ベルガーは少し違う考えだ。2007年にセバスチャン・ベッテルの才能を見抜き、トロ・ロッソのシートを与えたベルガーだが、リチャルドもベルニュもレッドブルにステップアップするのは早すぎると見ている。
「レッドブルは、優勝する力のあるドライバーを2人必要としている」とベルガーは『APA通信』に語った。
「この2人のどちらかにそれだけの力があるのかどうか、シーズン後半に分かるだろう。しかし、今判断するのはまだ早い」
「もう1年、トロ・ロッソで成長する必要があるかもしれないと思うね」
ライコネンのうわさについて聞かれると、ベルガーはこう答えた。「キミは間違いなく非常にいい選択肢だ」