日産のモータースポーツ活動などを行っているNISMO(ニスモ)と、F1で有名なウィリアムズが提携を発表。高性能の市販車開発を行っていく。
今回ニスモが提携したのは、ウィリアムズ・グループの中でエネルギー回生システムの開発などを行っているウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング社。レッドブルやウィリアムズへエンジンを供給するルノーを通じ、F1にも関与している日産と、ウィリアムズがF1で培った空力、シミュレーション、素材などの技術を融合させ、高性能車の開発が進められる。
ウィリアムズ創設者で、ウィリアムズF1チームのチーム代表を務めるフランク・ウィリアムズは、次のように語っている。
「ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングには、世界レベルの高性能な製品を製造してきた実績がある。ニスモブランドの野心や可能性を考えれば、今回の提携は非常に興奮するものだ。両者ともレースに対する情熱と最先端の技術を持っている。この提携により、自動車技術の未来を切り開くクルマを開発するため、密接に協力していくことになる」
また、ニスモの宮谷正一社長は、こうコメントした。
「ニスモには、30年以上のレース経験があります。そのため、よりパフォーマンスの高い製品を開発するため、ウィリアムズのような企業と力を合わせることは、自然なことです。ウィリアムズには、レースの技術を市販車へ反映させる実績があります。ともにニスモの製品開発を行っていくことを楽しみにしています」