GMは、米国カリフォルニア州カーメル・バイ・ザ・シーで開催されているペブルビーチ・コンコース・エレガンスにおいて、新コンセプトカー「キャデラック・エルミラージ」を発表した。
【写真】キャデラック、新コンセプトカー「エルミラージ」を発表(全7枚)
この「エルミラージ」は、2年前に発表されたコンセプトカー「シエル」をさらに発展させ、キャデラックが目指す次世代ラグジュアリー・クーペのデザイン・ビジョンとなるもの。高出力エンジンと後輪駆動方式によるハイパフォーマンスと、キャデラックの伝統的なデザインを継承しつつも斬新かつ存在感のあるスタイリングが与えられた高性能4人乗りクーペだ。
現キャデラック・ラインアップでは最長となる全長205インチ(511cm)を誇る大きな車体には、ドライビング・パフォーマンス向上のための数々の要素が盛り込まれている。例えば、長いフードに設けられた2つの通気孔は、推定500馬力を発する4.5リッターV8ツインターボエンジンの発する熱を強制的に排出するためのもの。また、ブレーキにはモノブロック・キャリパーを持つラージ・セラミック・ブレーキを採用。足元には22×9インチのアルミホイールが装着される。
装備される計器類も先進的なものとなる。アナログ仕様のタコメーターとスピードメーターは透明となっており、ゲージの背後に各種のドライバー情報およびフロントマウントカメラの映像が高解像度のワイドディスプレイに映し出される。また、ナビゲーションとの接続のために10インチのタッチスクリーンも設けられ、使用しない時はインストルメントパネルの内部に収容できるといった工夫も施されている。
キャデラックのデザイン責任者であるマーク・アダムスは、「エルミラージは、キャデラックの刺激的かつ現代的なデザインとパフォーマンス、職人技やラグジュアリー感を引き立たせている。私たちはキャデラックの広がりや美しさと技術力に裏づけられたアート&サイエンス哲学を新しい次元に高めつつ、ドライビング・パフォーマンスも探求している」と述べた。