メルセデスAMGが、2014年F1で使用するステアリングを公開。各部の機能などを説明した。
2014年のステアリングが大きく変化した点は、有機ELディスプレーを搭載できるようになった点。これにより、ドライバーは走行中にもさまざまなデータを確認できるようになった。
画面の左右にあるライトは、FIA(国際自動車連盟)で定められているもので、赤旗、黄旗、青旗の確認ができるようになっている。また、上部にあるライトはそれぞれに設定できるようになっているが、ギアチェンジのタイミングを知らせるインジケーターとして使われる場合が多い。
各スイッチの機能は以下のとおり。
■メニューダイヤル(中央)
タイヤコンパウンド変更による調整など、さまざまな設定をするためのダイヤル。最大で15個の設定が可能になっている。
■HPPダイヤル(右)
レース中のエネルギー管理やMGU-Kの設定など、パワーユニットに関するさまざまなセッティングを行う。
■ストラテジーダイヤル(左)
エネルギーの回収・出力などセッション中の戦略的なセッティングを行う。
親指部分のホイール式ダイヤル
■右側
コーナリング中、コーナーの入り口、高速など、コーナーの各段階におけるデフを調整する。
■左側
ブレーキバランスとエンジンブレーキのセッティングを行う。ペダルやその他の調整も行う。
各ボタンの機能は以下のとおり。
■BB- / BB+
ブレーキ・バイ・ワイヤの管理(ブレーキバランスの調整)。
■OT
オーバーテイク・ボタン
■N
ニュートラル・ボタン
■+10 / +1
マルチファンクションボタン
■Radio
ドライバーからエンジニアへの無線
■DRS
DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)のフラップを操作
■Limiter
ピットレーン・リミッターを作動
■Marker
ドライバーがデータ上で任意の場所を指定する場合に使用
■PC/R
自動化された信号でガレージへピットインを知らせる。これにより、無線での連絡なしに、クルーがピット作業の準備をすることが可能になる