ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは18日(火)、米国カリフォルニア州シリコンバレーに設けられた情報技術の研究開発拠点ホンダ・シリコンバレー・ラボ内に、コネクティッドカー技術(ネット接続型自動車技術)の研究開発機能強化をめざし今年12月に「ホンダ・デベロッパー・スタジオ」を開設すると発表した。
この「ホンダ・デベロッパー・スタジオ」は、一般のアプリ開発者によるクルマでの使用に最適化したアプリ開発実施支援を目的とするもの。まずは、携帯情報端末用基本ソフト(Android)が搭載された端末をクルマのテレマティクス装置と連動させるシステムとしてGoogleが発表したソフトウエア開発キット「Android Auto」を用いたアプリ開発を積極的に支援することにしている。
「ホンダ・デベロッパー・スタジオ」では、アプリ開発者がホンダの技術者と協働し、実際のクルマでの画面表示、アプリの操作性、オーディオの聞こえ方やボイスコマンドの正確性などを誰でも検証できるようオープンな実験スタジオを設置し、ユーザーに役立つアプリ開発を支援する。
同スタジオのシニアプログラムディレクターである杉本直樹氏は、「一般のアプリ開発者の方々にもっとクルマ用アプリの開発に関心を持ってオープンに参加していただくことで、クルマのユーザー体験の変革を加速できると思います。我々は、ドライバーにとって革新的なコネクティッドカー体験をさらに生み出せるよう、アプリ開発者の皆さまに、ホンダ・デベロッパー・スタジオを活用して自分のアイデアをアプリという形でどんどん世に出してほしいと考えています」と述べた。