「今季のメルセデスV6ターボエンジンには圧倒された!」
そう語るのは元F1ドライバーのデビッド・クルサードだ。
かつてマクラーレンやレッドブルで活躍した経歴を持つクルサードは、最近イギリスのシルバーストン・サーキットで、F1が今季から導入した新V6ターボエンジンによるパワーユニットを搭載したウィリアムズの今季型F1カーに乗る機会を得ていた。
現在は『BBC』でF1解説者を務めるクルサードは、そのときの感想をドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「エンジンのパワーとトルクは信じられないほどだよ」
「アクセルを踏み込み、50メートルごとにギアを変え始めると、世界がものすごいスピードで後ろへ飛び去っていくんだ。まるでスターウォーズみたいな感じだよ」
F1が自然吸気V10エンジンやV8エンジンだった時代を通じて合計247戦に出走した経験を持つクルサードは熱っぽくそう語ると、次のように付け加えた。
「ダウンフォースだけがちょっとがっかりだったね。2008年に僕が最後にF1で走ったときはもっとダウンフォースがあったよ」