ザウバーに対し、契約破棄無効の訴えを起こしてそれが認められたギド・ヴァン・デル・ガルデだが、13日(金)から始まる2015年F1開幕戦オーストラリアGP(15日決勝)への出場は、最後のハードルによって妨げられるかもしれない。
メルボルンの裁判所はヴァン・デル・ガルデの訴えを認め、彼にシートを与えるようザウバーに判決を言い渡した。ザウバーではこれを不服として控訴したものの、ヴァン・デル・ガルデ有利との見方が強い。
だが、開幕戦の舞台となるアルバート・パークのパドックでささやかれているのは、ヴァン・デル・ガルデがF1出走に必要なスーパーライセンスを所持しているのかどうかという疑問だ。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は、「彼(ヴァン・デル・ガルデ)がオーストラリアでレースに出られる可能性は非常に小さい。彼が有効なスーパーライセンスを所持していないためだ」と書き、次のように続けている。
「関係する自動車クラブがライセンスの申請を出したのは3月11日(水)だが、この発給プロセスには通常14日間かかる」
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』では、ヴァン・デル・ガルデが「不可抗力」を理由に掲げ、その処理を急ぐよう求める可能性は残されていると示唆している。だが、それにしても48時間は必要となり、木曜日(12日)に設定されている登録最終期限には間に合わないだろうとみている。