昨年までレッドブルでセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)のチーフメカニックを務めていたケニー・ハンドカマーが、25年に及んだF1でのキャリアに終止符を打ち、市販電気自動車の世界に飛び込んだことが分かった。
ハンドカマーについては、すでに昨年の10月にレッドブルを離脱したことが報じられていた。
当時、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、「チームの組織再編過程において、このポジションによりよく合致する者を見つけた」と語っていた。
その時点では、このハンドカマーもベッテルと一緒にフェラーリへ移籍するのではないかとのうわさもささやかれていた。
だが、このほどハンドカマーが、アメリカの電気自動車メーカーであるテスラ・モーターズへ入社したことが明らかとなった。
テスラ・モーターズの経営責任者であるイーロン・マスクは、「彼(ハンドカマー)は、F1の技術を用いて市販車の革新に貢献してくれるだろう」とコメントしている。
ハンドカマーのF1でのキャリアがスタートしたのは1990年代初旬にさかのぼる。当時ハンドカマーは、ベネトンでミハエル・シューマッハのクルマのメカニックを務めていた。
さらに、レッドブルへと移籍する前には、フェルナンド・アロンソ(現マクラーレン)とともにルノーF1のF1タイトル獲得に貢献したことでも知られている。
「私はF1で最高の年月を過ごさせてもらったと思っている。素晴らしい人たちととも働き、多くのF1タイトルを獲得することもできた」
スペインの『El Confidencial(エル・コンフィデンシアル)』にそう語ったハンドカマーは、次のように付け加えた。
「私は新たなことに挑戦したいと思っていた。そして、今後は有数の革新的メーカーで市販車の仕事をすることになる」
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