F1ドライバーになる夢を抱きながらウィリアムズのテストドライバーを務めていたスージー・ヴォルフだが、昨シーズン終盤には、2015年限りでモータースポーツの世界から身を引く決意をしたことが報じられていた。
スージーの夫であり、ライバルチームであるメルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフは、イギリス出身の妻スージーがF1をあきらめたことについて次のように語った。
「夫としては、彼女がチャンスを得ることができなかったのを残念に思っている。というのも、中堅チームであればやっていけるだけの力があると信じているからね」
「そして、F1界に携わる者としては、F1レースに女性が登場できればよかったと思っている。モータースポーツに無縁のメディアでさえ興味を示していたからね」
「だが、そういうチャンスは失われてしまった。だけど、家族としては、彼女が今回の決断をしたからといって何も変わったことはないよ。彼女は落ち着いているしね」
そう語ったヴォルフは、ほほ笑みを浮かべながら次のように付け加えた。
「ひとつ言えることがあるんだが、女の子は男の子よりもずっと手ごわいよ」