パストール・マルドナードのスポンサーであるPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)の関係者が、マルドナードが新生ルノーF1(旧ロータス)のシートを失うことになるのではないかとのうわさを否定したと伝えられている。
最近、汚職スキャンダルと原油価格下落に見舞われたPDVSAは、ルノーF1に対するスポンサー料の支払いが遅れているようだと報じられている。
一方で、フォルクスワーゲン同様に環境性能に関する事項に虚偽があったのではないかとの疑いが浮上したルノーも、株価が大幅に下がってきている。
ルノーとしてはそうした状況の中で汚職スキャンダルが起こっているPDVSAと手を組むことについては消極的な姿勢をとるのではないかとの見方もあるようだ。
そして、昨年までマクラーレンに所属していたケビン・マグヌッセンがエンストンにあるルノーF1本部を訪問していたことが明らかとなっており、マグヌッセンがマルドナードにかわってルノーF1のシートを獲得することになるのではないかと大きく報じられている。
だが、PDVSAの関係者はベネズエラの『El Universal(ユニバーサル)』に対し、次のように語った。
「現時点においては、それはすべて推測にしか過ぎない」
「我々は昨年ロータスと合意したこと以外の連絡は何も受け取っていない」
先週、ルノーのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールが、PDVSAとなんらかの話し合いを行うためにベネズエラに向かったことが報じられていた。PDVSAの関係者は、この件に関して次のように主張したと報じられている。
「そうした会合は共同活動の計画を行うために常に行われているし、奇妙なことでも何でもないよ」