フォース・インディアが、共同オーナーであり、これまでタイトルスポンサーともなっていたサハラを失うことになりそうだ。
インド有数の複合企業体であるサハラの経営責任者であり、フォース・インディアの共同オーナーでもあるスブラタ・ロイ・サハラは2014年以来インドの首都デリーで獄中生活を送っている。そしてインドでは、彼が保釈金を工面するために必死に金を集めていると報じている。
『Times(タイムズ)』のインド版によれば、サハラは2日(火)に自身が所有するフォース・インディアの株式を含む資産売却を認めるよう最高裁に申し出たという。
サハラの担当弁護士は、インドの『Press Trust(プレス・トラスト)』に次のように語った。
「現時点において、我々は最高裁判所にさまざまな資産の売却許可を求めており、その中にはF1チームの株式も含まれている」
「ほかの資産によってどれだけ調達できるかによって、フォース・インディア株式の売却希望割合を決定することになる」
現在、サハラがフォース・インディアの株式の42.5%を所有しており、共同オーナー兼チーム代表であるビジェイ・マリヤも同じ42.5%を所有。残りの15%はオランダ人ビジネスマンのミヒェル・モルが所有している。
その記事によれば、スブラタ・ロイはそのフォース・インディアの株式を2011年に1億ドル(現在のレートで約120億円)で取得していたという。
弁護士によれば、サハラではさらに2つのホテルと航空機4機の売却も進めようとしているという。だが、裁判官はこうしたサハラの行為もあてにはならないと次のように語ったと伝えられている。
「過去数か月間にわたって、本が出版されたことを除けば何も変わらなかった。サハラからは1文たりとも保証金の支払いは行われていない」