昨年、ロータスの控えドライバーを務めていたイギリス人ドライバーのジョリオン・パーマーが、ついに今年新生ルノーF1から念願のF1デビューを飾ることになった。
2014年のGP2チャンピオンであるパーマーは、もともとはパストール・マルドナードとチームを組むことになっていた。だが、スポンサーのPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)がトラブルを抱えたマルドナードは土壇場でシートを喪失してしまった。(関連:マルドナード「シート喪失は寝耳に水」)
■マルドナードも悪いドライバーではなかった
そのマルドナードに関しては、少し前にかつてレッドブルで活躍していたマーク・ウェバーが、現在のF1におけるワーストドライバーだと語ったことが報じられていた。
だが、パーマーは『Guardian(ガーディアン)』紙に次のように語った。
「彼は悪いドライバーじゃないよ」
「彼はGP2も制覇したし、F1でも優勝したことを思い出して欲しいな。昨年も彼はロマン・グロージャン(現ハース)と何度も接戦を繰り広げていた。ただ、彼は大事なときにミスを犯していただけだよ。それによってロマンが優位に立っていたんだ」
■マグヌッセンのほうが強敵に
そう語ったパーマーだが、チームメートとして見た場合、マルドナードの後任としてルノーが契約を結んだケビン・マグヌッセンのほうがもっと強敵になるだろうと考えている。
「ケビンはさらに強く、気を抜けないライバルになると思うよ」
そう語ったパーマーは、2014年にジェンソン・バトン(マクラーレン)のチームメートとして1年間F1を戦った経験を持つマグヌッセンが自分の指標となるだろうと次のように付け加えた。
「彼はマクラーレンでジェンソンともほぼ互角だった。彼はすでにF1での実績もあるし、僕にとっての基準点になるよ」