ホンダ、新型NSX北米仕様車の量産を4月下旬より開始

2016年03月22日(火)6:30 am

ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは、アキュラブランド(Acura)で新型「NSX」北米仕様車の量産を4月下旬より開始することを発表した。

新型NSXは、納車後すぐにサーキット走行ができるレベルで、レースのノウハウが活かされたハイパフォーマンススーパーカーとなる。

■新型NSXは車体もエンジンもアメリカ生まれ

新型NSXのグローバル生産拠点は、オハイオ州メアリズビルに設立された「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(以下、PMC)」。オハイオ州で3番目の四輪車生産工場だ。ここでは熟練した技術者が持つ職人の技と、革新的な先進生産技術との調和を実現しているという。

PMCは、新型NSXのようなスーパースポーツモデルの少量生産に最適な生産設備で、およそ100名の従業員がロボット技術と協調し、最高レベルの品質と高いクラフトマンシップを実現した。現在12件の特許を米国で申請中だ。

新型NSXの3.5L V6ツインターボエンジンは、同オハイオ州にあるホンダのアンナエンジン工場にて、エキスパートの手により組まれる。

ホンダは「需要のあるところで生産する」という考えに基づき、1979年9月から北米での現地生産を拡大し、2015年末までの北米における四輪車の累計生産台数は3,000万台を超えている。

【PMCの主な特徴】

■ロボットによる精密溶接技術

新型NSXのスペースフレームは先進の結合技術を活用して生産。
・アルミニウムや超高張力鋼板など複数の素材を組み合わせたスペースフレームは、業界初の試みとなる100%ロボット化されたミグ溶接により作られる。8台の溶接ロボットが860ヵ所のミグ溶接を施すことで正確な溶接を実現し、ボディーの高い精度が保証される。

■熟練の技術者とロボットの調和

・技術者が14時間かけて新型NSXのパワートレイン、サスペンション、電装部品、インテリア部品、エクステリアボディーパネルを組み付けている。

・主要なボルトの取り付けはエキスパートによる手締めから始まり、その後ワイヤレス通信が可能なデジタルトルクレンチで締め付けることにより締付トルクを精密に管理。車両ごとにボルト一点一点のトルク実績を記録することができ、組立工程の品質を保証する。

■外観塗装は11層仕上げ

プライマーと塗料が11層にも塗り重ねられ、さらに仕上げ処理が加わり、突出した美しい表面仕上がりを実現。

■エキスパートによるエンジン組み立て

新型NSXのエンジンはドライサンプ方式の3.5L V6ツインターボエンジンで、アンナエンジン工場のエキスパートの手により、1基あたり6時間以上かけて組み立てられる。

■すぐにサーキット走行が可能

正確にバランス取りされた新型NSXのエンジンは、ベンチテストを実施し、150マイルの走行距離に相当するところまで慣らし運転が行われた状態にすることで、すぐにサーキットでの走行が可能な状態で納車される。

エンジン組立工程は、最高レベルの品質とパフォーマンスを誇るホンダのレースエンジンの組み立てプログラムをベンチマークとしているほど高いレベルだ。

■レース経験を活かし動的性能を徹底的に確認

ホンダの幅広いレースエンジニアリングのノウハウを用いて、新型NSXは出荷前に動的性能の厳密な確認プロセスを実施。ホイールのアライメント調整作業は45分間をかけて行われ、他にもタイヤ荷重の計測および最低地上高の確認や、4輪すべてのブレーキパフォーマンスの精密な測定など、さまざまな観点から徹底的に動的性能の確認が行われる。現在申請中の米国特許12件の半数がこのプロセスに関連しているという。

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