今シーズン限りでF1を引退するフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)だが、今後のマッサのレースキャリアにおいてメルセデスが重要な役割を占めることになるかもしれない。
F1からは離れることになるマッサだが、2017年以降もレーサーとしての生活は続けたいと発言しており、その候補としてDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)、WEC(世界耐久選手権)、そしてフル電動フォーミュラカーによるレースシリーズであるフォーミュラEをその候補として掲げている。
■メルセデス、2018年からフォーミュラE参戦か
そんな中、メルセデスが2018年に開催される第5シーズンからフォーミュラEに参戦する資格を取得したことを正式に発表した。
メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、その声明の中で次のように語っている。
「自動車産業においては将来的に電化が主要な役割を果たすことになる。これにより、将来はフォーミュラEが非常に大きな意味を持つことになる」
■メルセデスとの関係により選択肢が広がるマッサ
現在メルセデスからパワーユニット供給を受けているウィリアムズだが、以前はヴォルフが共同オーナーとしてチーム運営にかかわっていたこともあり、マッサもメルセデスとは十分なパイプを持っていることになる。
つまり、マッサがメルセデスの一員としてDTM、あるいは2018年からフォーミュラEにエントリーする可能性もありそうだ。
■話し合いはこれからだとマッサ
マッサ自身も、母国ブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』にそうした可能性を示唆するように次のように語った。
「いろんな関係が僕の将来にとって重要なものになるだろうと思っているよ。だけど、本当のことを言えば、まだ何も決まってはいないんだ」
「これからいろんな話し合いが行われることになるよ」
■今後については考えることがたくさんある
しかし、マッサは2017年以降のことに関してはあわてて決めるつもりはないと次のように続けた。
「僕は自分がやることについて確信を持ちたいんだ」
「まず、僕の未来は単にレースをするためだけにあるわけではないし、ほかにも考えなければならないことはある。僕のイメージを利用した仕事もあるだろうし、恐らくはいくつかのF1レースにも顔を出すことになるだろうね」
そう語ったマッサは、次のように付け加えた。
「もちろん、僕はレースもしたいよ。それが自分の好きなことだからね。だけど、考えなくてはならないことがたくさんあるんだよ」