ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介が、2017年の「現実的な目標」は表彰台を狙うことだと語った。
来季限りでのF1引退をほのめかすような発言すらしているフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)だが、一方で2017年には3度目のF1タイトル獲得を目標にするとも公言している。
■2016年には進歩を果たせたがまだ満足はできない
しかし、長谷川は、マクラーレン・ホンダが本当にタイトル争いに加わることができるのはまだ少し先の話だろうと考えている。
「今年は、マクラーレンとホンダそれぞれにメンバー全員が大きく向上しました」
『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語った長谷川は、次のように続けた。
「我々はいくつかいい成績を収めることができました。しかし、結局のところ、私は自分たちの結果には満足できていません」
■マクラーレン・ホンダの成功にはもっと時間が必要
ホンダがマクラーレンと組んでF1復活を果たした2015年にはコンストラクターズランキング9位に終わったものの、2年目の今年はランキング6位へと浮上した。そして、長谷川は表彰台がマクラーレン・ホンダにとって2017年の現実的目標になるだろうと考えている。
「表彰台に上ることができればいい結果だと言えるでしょうね。そして、それが現実的目標になるでしょう。まだ多くの仕事が残されていますし、2017年に向けては未知の部分もありますからね」
そう語った長谷川は、次のように付け加えた。
「例えば、ほかのチームのパフォーマンスがどれほどなのかということは分かりません。カギとなるのは時間です。我々が成功を収めるためには時間が必要です」