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【画像】佐藤琢磨、移籍裏話も・・・ホンダとアンドレッティに期待

2016年12月11日(日)18:31 pm

11日(日)、佐藤琢磨がファンクラブ向け「Takuma Club Meeting 2016(TCM)」を都内某所で開催し、2016年シーズン、そしてAJフォイトとの4年間を振り返った。

琢磨は冒頭から、「誰にも言わないでね」と前置きした上で、前日公式ブログにも書いていたNASAを2泊4日で訪れた“極秘内容”を明かしてくれた。TCM限定のオフレコということで内容を伏せなければならないのは残念だが、来季はアンドレッティ・オートスポーツ(Andretti Autosport)というこれまでとは規模感が違う強豪チームで戦えることに「嬉しい」と興奮を抑えきれない様子で、さらにAJフォイトでの4年間を振り返る形で会は進行していった。

■AJに感謝

AJフォイトで4年間以上乗ったのは、過去にもAJ本人だけだという。息子でも3年でクビになるほど結果に厳しいオーナーだが、琢磨はそのチームに4年間在籍、さらに来季の話もしていたというほど信頼が厚かったようだ。そんなAJに「感謝しかない」と気持ちを語った。

■移籍か残留か

すでに来季の開発の話もしていたというが、AJフォイトは突然シボレーへ変更すると発表。これには琢磨も、そしてチームもマネージャーも寝耳に水だったようだ。その後、AJから「シボレーでも走れるか?」と熱いラブコールを受け、プロのドライバーとして気持ちが少し揺れたというが、これまでのHondaとの関係性、そして「Hondaと勝ちたい」という思いが勝ったという。AJからは「いつでも戻ってこい」と言われるほど信頼関係が築けていたようだ。

■贅沢な移籍先候補

琢磨はレイホール、アンドレッティ、シュミット、チップ・ガナッシの4チームへの移籍の可能性を検討していたというが、最終的にアンドレッティ・オートスポーツという強豪チームへの移籍が実現した。

ガナッシはF1で言えばフェラーリのようなものと評し、憧れもあったと認めた琢磨だったが、そのチップ・ガナッシの有力エンジニアがアンドレッティへ移籍し、エンジニアのヘッドに就くことも、アンドレッティへの移籍を決めた理由の一つだという。チップ・ガナッシとアンドレッティのノウハウを得て戦えるという最高の環境に期待せずにはいられない。

また、AJの琢磨への信頼が伝わってくるエピソードも披露。AJフォイトとアンドレッティ・オートスポーツは長年、犬猿の仲だというが、琢磨のアンドレッティ・オートスポーツへの移籍が決まると、AJは琢磨と一緒に4年間こだわって開発してきた“企業秘密”であるステアリングを送ってくれたという。

■アンドレッティはドライバーを戦わせて強くする

4台体制のアンドレッティは、他のチームと圧倒的にリソースが違うという。勝つためにソフトもハードも規模感が違うということを琢磨は嬉しそうに語っていた。

また、契約交渉でオーナーのマイケル・アンドレッティは開口一番「ナンバーワンと同条件」で走らせると約束してくれたと言い、印象が180度変わったという。レース界はチーム内でもナンバーワン・ツーという上下関係がある弱肉強食の世界の中で、「同条件」というのはドライバーとしては魅力的な条件だ。

元ドライバーのアンドレッティは、ドライバー同士を戦わせてチームを強くする哲学だということで、期待も高まる。また、チームメートとのデータも共有できるといい、彼らの走りとセッティングを知ることで、ドライバーとしてさらなる向上を楽しみにしているようだ。

■琢磨が刺激を受ける世界の日本人アスリートたち

ブログでも書いているように、琢磨はイチローの3000本安打をどうしても見たくて現地観戦。その姿はNHKに映し出されていた。その時の様子を、敵陣もスタンディングオベーションで讃えていたといい、メジャーリーグの世界で活躍しているイチローに刺激を受けているという。

また、テニスの錦織圭とは、全豪オープンで使ったラケットとヘルメットを交換。試合前夜に21時過ぎまで食事をし、琢磨が恐縮してしまったというが、ヘルメットをかぶった錦織を見て、琢磨のやる気スイッチが入ったという。

アメリカで戦う琢磨も来季は40歳。世界で活躍するアスリートたちから刺激を受け、Honda、そしてアンドレッティ・オートスポーツとともに飛躍を誓った。

■第100回インディ500用スペシャルヘルメット

■AJフォイトで最後のレーシングスーツ

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