来季、ジェンソン・バトンに変わってマクラーレン・ホンダのシートに座ることになったストフェル・バンドーンが、2017年シーズンに表彰台の真ん中に立つのは難しいだろうと語った。
■フェルスタッペンと優勝争いがしたい
バンドーンは、2017年の開幕戦F1オーストラリアGPの決勝が予定されている3月26日(日)にちょうど25歳の誕生日を迎えることになる。
F1の次の時代を担う若手のホープと目されているバンドーンは、年齢的には6歳ほど年上であるものの2016年シーズン序盤にトロロッソからレッドブルへと昇格し、めざましい活躍を遂げたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とも何かと比較されることが多くなっている。
バンドーンは、母国ベルギーの『Sporza(スポルザ)』からこの件についての感想を求められると、次のように答えた。
「それは普通のことだよ。僕たちはかなり違うけれどね」
「僕たちは性格的にはかなり違うよ。多くのファンが僕たち同士の戦いを期待しているし、2人で優勝争いができればいいだろうね」
■2017年の優勝争いは難しい
2017年からすぐにフェルスタッペンと勝利を目指してホイール・トゥ・ホイールの戦いが繰り広げられそうだと思うかと尋ねられたバンドーンは、次のように続けた。
「そうしたいね。だけど、それはクルマ次第だよ」
「恐らく、まだそうできるほどのものにはならないんじゃないかな。だけど、僕たちも大きく前進するはずさ」
「技術的な面で、チームは何年か厳しいシーズンを送ってきた。まだ予想するのは難しいとはいえ、来年はよくなりそうだよ」
「恐らく、僕たちは大きく前進すると思うし、そうすることが必要でもある。だけど、僕たちが優勝争いに加われるかどうかは、まだ何とも言えないな」
■マクラーレン・ホンダにすごく満足
一方、最強チームのメルセデスAMGは、2016年のF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグが突然の引退を発表したことにより、急きょその後任ドライバー選びをしなくてはならないという状況に陥っている。そのメルセデスAMGの事実上のチーム代表であるトト・ヴォルフが、バンドーンを称賛するコメントを行ったことが伝えられたこともあり、来季メルセデスAMGに電撃移籍する可能性はないのかと質問されたバンドーンは次のように答えた。
「僕にはマクラーレン・ホンダとの契約があるし、そのことにすごく満足している。僕は来季に向けて集中しているところだし、ほかのチームのことなど考えていないよ」