元F1ドライバーのジャッキー・スチュワートが、2016年のF1シーズンを通じて最も興味深かったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の活躍だったと語った。
■昔のF1を思い起こさせたフェルスタッペンの走り
現役時代に3度F1王座に就いたことで知られる77歳のスチュワートは、『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』に次のように語った。
「それ(フェルスタッペンの活躍)以外には、それほど面白くはなかったよ。彼(フェルスタッペン)は、私がマリオ・アンドレッティやヨッヘン・リント、それにフランソワ・セベールたちと初めて戦ったころのことを思い出させてくれた。彼らはみんな、当時このビジネスを面白くしたよ」
■今のF1には「興奮できるもの」がない
現在のF1に足りないものは何だと思うかと質問されたスチュワートは、「興奮できるもの、クラッシュや故障、そして大きな事故などだね」と答え、次のように続けた。
「誤解してはならないよ。誰かが死ぬのを見たいと思う者など誰もいない。だが、興奮できるものであることが必要なんだ。我々の時代にはそれがあった。残念ながら、多くのライバルたちがそのために高すぎる代償を支払うことになったがね」
■シューマッハの情報は何もない
一方、現在はミハエル・シューマッハと同じスイスに居を構えているスチュワートだが、スキー事故で頭部を負傷してからまる3年を迎えるシューマッハの容体などに関して何か知っているかと質問されると、次のように答えた。
「私は何も聞いていないよ。残念だがね」