元F1ドライバーのミカ・ハッキネンが、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)のメルセデスAMG移籍に関する交渉が行われていることを認めるとともに、その実現の可能性がかなり濃厚だと感じさせる発言を行った。
1998年と1999年にマクラーレンで2年連続F1チャンピオンとなったハッキネンは、同郷のフィンランド人ドライバーであるボッタスのマネジメントを担当するチームの一員でもある。
そのボッタスは、突然F1引退を表明したニコ・ロズベルグの後任としてメルセデスAMGに移籍することがほぼ確実だろうと言われている。
48歳のハッキネンは、母国フィンランドのテレビ局『MTV』に対し、ボッタスのメルセデスAMG移籍のうわさに関して次のように語った。
「ドライバーの側からすれば、自分が望まれているわけだからこれ以上の状況はないよ」
「夢のシナリオさ」
■近いうちに正式発表も?
ハッキネンは、メルセデスAMGとのボッタスに関する交渉は「もちろん行われている」と認めたものの、結果がどうなるかは「現時点では分からない」と語り、次のように続けた。
「それは私が決められることではないからね」
「開幕戦の前には分かるだろうなどと冗談を言うつもりはないよ。だが、最初のテストまではまだかなり時間もあるし、それよりだいぶ前にはニュースを聞くことができると思っているよ」
「これ以上のことを言うことはできないが、あるチームから自分が望まれており、しかもそれがF1最強のチームだというのはどんなF1ドライバーにとっても夢のような状況だよ」
ハッキネンが言及した今年最初のF1公式シーズン前テストは2月27日(月)に開始されることになっている。ハッキネンのコメントの雰囲気からすれば、1月中には発表が行われる可能性もありそうだ。
■ボッタスはメルセデスAMGでF1タイトルを狙える
一方、誰がロズベルグの後任となろうが、チームメートとなるルイス・ハミルトンに対抗するのは難しいだろうと考えている者も少なくない。
だが、ハッキネンは、ボッタスもF1チャンピオンが狙えるドライバーだと主張している。
「最強のチームの一員となれれば、勝利とタイトルを目指して戦うことが仕事になる」
そう語ったハッキネンは、次のように付け加えた。
「もちろん、私はバルテリがチャンピオンになれる人材だと思っているよ」