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サスペンションの基本概念は変えないとレッドブル

2017年01月13日(金)16:44 pm

レッドブルでは2017年型車にも2016年に使用したサスペンションシステムの基本コンセプトを引き続き採用するようだ。ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』が報じている。

■FIAがメルセデスとレッドブルの2016年式サスペンションを禁止

少し前に、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、油圧システムで連結してアクティブサスペンションと同様の効果を得られるサスペンションシステムの使用を禁止したことが報じられていた。このシステムはメルセデスAMGが最初に開発して採用していたものだが、フェラーリがFIAに対して書簡を送り、判断を求めたことにより正式に禁止されることになったものだ。

さらに、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、FIAは2016年にメルセデスAMGとレッドブルが使用したサスペンションを今後は禁止する決定を行ったとしている。それは、それらのサスペンションシステムが空力効果を生むことが違法だと認められたためだ。

『Auto Bild(アウト・ビルト)』によれば、ここまでのところ2017年型サスペンションに関してはフェラーリが申請したものだけがFIAによって合法だと認められているという。

■コンセプトは変えないとレッドブル

2017年にはシャシーとタイヤのレギュレーションが変わることから、当然ながらサスペンションも2017年仕様F1カーに合わせて新たに設計されることになる。

だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2016年型サスペンションの基本設計コンセプトを2017年にも継続使用するつもりだと次のように語った。

「(2016年方式を)100%使うことはできないが、それでもまだ使うことはできるよ」

■どのチームも同様のシステムを導入してくる

かつてフェラーリやトヨタで活躍したF1カー設計者のグスタフ・ブルナーは、こうした疑惑のサスペンション問題に関して『Speedweek(スピードウィーク)』から質問を受け、次のように答えている。

「オーストラリア(開幕戦/3月26日決勝)ではそれが大きな役割を果たすとは思わないよ。そのころまでには、恐らくすべてのチームが自分たちのクルマにそういうシステムを備えてくるだろうからね」

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