FIA(国際自動車連盟)は17日(火)、スイスのジュネーブで世界モータースポーツ評議会の臨時会議を開催し、リバティ・メディアによるF1買収を満場一致で承認した。
■リバティ、FIAにプレゼン
会議中、リバティの代表者が買収後の詳細なプレゼンテーションを行い、世界モータースポーツ評議会のメンバーは、契約の詳細、FIAとの継続的な作業関係、F1に関するリバティーの計画について質問した。
リバティーのプランとしては、フォーミュラワングループとFIAは、『FIA F1世界選手権』の長期的な成功と発展を確実にするべく、建設的な関係を構築するために協力したいとの考えを披露した。
これを受けて、世界モータースポーツ評議会は、リバティはスポーツとエンターテインメントの専門知識で有名なメディア組織であり、F1の継続的な発展を確実にすると判断した。
FIAは、F1の商業権所有者で持ち株会社の『Delta Topco(デルタ・トプコ)』の1%の株式を所有しているが、投資グループの『CVCキャピタルパートナーズ』など他の株主と同じ条件で売却手続きを行う。
■F1は100%リバティへ
リバティ・メディアは2016年9月、『Delta Topco(デルタ・トプコ)』の株式18.7%を7億4600万ドル(現在の為替で約848億円)で購入。そして今月17日にはアメリカのコロラドで特別株主総会を開催し、そこでF1買収が正式に承認されていた。さらにリバティ・メディアの社名を『フォーミュラ・ワン・グループ』へと変更し、新株を発行することも承認されている。
リバティ・メディアは数週間以内に2回目の株式購入を実施し、そこで35.3%の株を保有することになる。「2017年の第一四半期終了前には」買収が完了する予定だ。