ホンダは、交通事故に遭った元MotoGP チャンピオンのニッキー・ヘイデンに関する声明を発表した。
●【事故】ニッキー・ヘイデン、「重度の脳傷害」を伴う「極めて重大な」状態
■ホンダ発表
「Red Bull Honda World Superbike Teamのニッキー・ヘイデン選手が、現地時間5月17日(水)の午後、イタリア・リミニの近くを自転車で走行中、交通事故に遭遇しました。
ニッキーは、現場で救急スタッフによる応急処置を受けたのち、救急車でリミニ近郊の病院に搬送されました。その後、容体が安定したため、チェゼーナのマウリツィオ・ブファリニ病院に移され、現在、集中治療室での治療を行っています。病院には、ニッキーのチームメンバーと婚約者が付き添っています。
私たちは、励ましのメッセージを送って下さるファンの皆様や、献身的に治療にあたってくれている病院関係者に感謝を申し上げます。病院やニッキーの家族から病状に関する新しい情報がはいりましたら、改めてお知らせいたします」。
■ニッキー・ヘイデン プロフィール
ニッキー・ヘイデンは、2003年にHondaのワークスライダーとして、Repsol Honda Teamからロードレース世界選手権(MotoGP)のMotoGPクラスへの参戦を開始した。
2005年は第8戦アメリカGPでポール・トゥ・ウインを達成し、これがMotoGPにおける初優勝となった。この年はシーズンを通して活躍し、6度の表彰台登壇を果たし、ランキング3位になっている。そしてRC211Vのラストイヤーとなった2006年もシーズンを通して安定した走りをみせ、最高峰クラスのチャンピオンに輝いた。
以降もMotoGPライダーとして多くのファンを熱狂させたヘイデンは、2016年からはスーパーバイク世界選手権(WSB)に参戦。ルーキーイヤーであるにもかかわらず、第6戦マレーシア大会では優勝、またシーズンを通して3度の表彰台を獲得するなど活躍をみせ、総合5位となっている。
2017年は、Red Bull Honda World Superbike Teamから参戦。新型マシンのCBR1000RR Fireblade SP2を駆り、チャンピオンの獲得を目指していた矢先の事故だった。
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