フラビオ・ブリアトーレが、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が2018年に向けて移籍を目指しているのはメルセデスAMGかフェラーリだと語った。
2005年と2006年にアロンソがF1チャンピオンとなった当時ルノーのチーム代表を務めていたブリアトーレだが、現在もアロンソのマネジメントにかかわっている。
2015年にフェラーリを離脱してマクラーレン・ホンダに移籍し、そこで3回目のF1タイトル獲得を目指していたアロンソだが、来季は優勝を狙えるチームへの移籍を考えていることを明らかにしている。
■移籍するならメルセデスかフェラーリしかない
ブリアトーレは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「フェルナンドはメルセデスAMGあるいはフェラーリへ行くべきだ」
「ルノーは、トップチームとはまだかなりの差があるからね」
■アロンソにふさわしいチームは少ない
ブリアトーレは、サッカーのトッププレイヤーたちに比べるとF1のトップドライバーの移籍市場はかなり厳しい状況だと次のように続けた。
「(サッカーでは)ヨーロッパには魅力的なクラブが10もある。(リオネル)メッシにはかなり広い幅の選択肢があるだろう。F1には勝てるチームは3つしかないんだ」
■アロンソのトップ2チーム移籍には課題も
だが、これまでの経緯からアロンソはトラブルメーカーだと考えられており、かつて問題を抱えたことがあるメルセデスやフェラーリに復帰するのはかなり困難だろうと考えられている。
「これはロン・デニス(マクラーレン前最高権威)が犯した間違いだよ」
「彼が2007年にマクラーレンで問題を引き起こしたんだ。そしてあのときメルセデスには何の関係もなかった」
■自業自得のアロンソは耐えるしかない?
一方、かつてフェラーリやマクラーレンで活躍した元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、アロンソの移籍問題について『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「すべての関係者やファンにとって、フェルナンドのようなドライバーが戦闘力のない武器で戦っているのを見るのはつらいことだよ」
「一方で、アロンソはメルセデスとフェラーリには多くの焦土を残してきている。もしそれ(移籍)がうまくいかなければ、彼はその苦痛にじっと耐えるしかないよ」とベルガーは付け加えた。