フォース・インディアの共同オーナー兼チーム代表のビジェイ・マリヤが、チームを売却することなど考えていないと主張した。
■母国で法的問題を抱えるマリヤ
インド出身の元大富豪として知られるマリヤだが、自身が設立したキング・フィッシャー航空の破たんなどにより大きな負債を抱え、インド国内で訴訟を起こされている。
現在、マリヤはパスポートもイギリス当局から没収されており、現在居住しているイギリスから国外へ出ることができない状態だ。そのため、F1レースの現場にも顔を出すことができないマリヤだが、先週末にF1イギリスGPが開催されたシルバーストンには久々にその姿を見せていた。
フォース・インディアに関しては、今後チーム名称の変更が予定されていると報じられているが、同時にマリヤがチームを売却するつもりではないかとのうわさもささやかれている。
■チーム売却は考えていない
だが、シルバーストンでそのことについて質問を受けたマリヤは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように答えた。
「そうした交渉は行われていない」
「10年にわたって我々は尊敬を集め、成功を収めてきた。私は今後もそれを楽しみたいと思っている」
さらに、マリヤは現在自分が置かれている母国インドでの法的問題から逃げるつもりはないと次のように主張した。
「インドにおける自分の責任に向き合っていくつもりだ。だが、これまでのところは申し立てが行われているだけで、確かな証拠などひとつもないんだ」
「だが、チームは私がいなくても生き残っていくだろう。だから、私は枕を高くして眠れるよ。フォース・インディアがいい位置にいるのは分かっているからね」とマリヤは付け加えた。