メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、タイトルを逃したのはドライバーのミスのせいだったと語ったフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長を擁護した。
2017年F1シーズンは、メルセデスAMGが4年連続でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルのダブルタイトル獲得に成功。
昨年はチームメートのニコ・ロズベルグにドライバーズタイトルをさらわれたルイス・ハミルトンだが、今季は第18戦メキシコGPでフェラーリのセバスチャン・ベッテルと並ぶ通算4回目のドライバーズタイトルを手中に収めている。
■今年のハミルトンにはやる気があった
かつてベネトンやルノーでチーム代表を務め、2005年と2006年にはフェルナンド・アロンソ(現マクラーレン)を擁して2年連続でダブルタイトル獲得を達成した経験を持つフラビオ・ブリアトーレも今季のハミルトンの活躍を称賛している。
ブリアトーレは2017年シーズンのハミルトンについて次のように語った。
「今年の彼はディスコよりもサーキットでの方がやる気を見せていたね」
■フェラーリ会長は自分たちのドライバーを批判
一方、今季もF1タイトル獲得を逃してしまったフェラーリのマルキオンネ会長は、タイトル獲得を逃した理由のひとつにドライバーのミスがあったと語ったことが報じられた。
これは第8戦アゼルバイジャンGPでセバスチャン・ベッテルが故意にハミルトンのクルマに自分のクルマをぶつけたことや、第14戦シンガポールGPでスタート直後に同士打ちを演じてダブルリタイアという結果を招いたことなどを指してのことだ。
このマルキオンネのコメントに関しては、信頼性問題を多発させたチーム側の責任も大きかったのではないかとの反応も少なからずあったようだ。
■フェラーリ会長が批判的になるのは当然だとラウダ
しかし、メルセデスAMGの非常勤会長を務める元F1ドライバーのニキ・ラウダは、マルキオンネがそう言うのは当然だと考えているようだ。
「私はセルジオのことをよく知っているし、彼は私のように思ったことは何でも口にする人物だ。私の場合はかけひきの場合もあるがね」
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったラウダは次のように付け加えた。
「だが、私には理解できるよ。彼らはタイトルを失ってしまったんだ。批判的になるのも無理ないさ」