メルセデスのルイス・ハミルトンが、チームメートのバルテリ・ボッタスは今年急に強くなったわけではないと語った。
●【FP2結果】2019年F1第2戦バーレーンGPフリー走行2回目のタイム差、周回数
2018年には思うような結果が残せず今シーズン開幕前には今年がメルセデスでの最後のシーズンになるのではないかとさえ言われていたボッタスだが、メルボルンで行われた開幕戦では見事な走りで優勝を飾った。
ボッタスが今季は髭をたくわえて昨年までとは違うイメージとなったこともあり、メディアでは「新たなボッタス」の登場だとも報じている。
今季のF1第2戦バーレーンGP(31日決勝)が開幕する前にはボッタス自身も次のように語っていた。
「確かに、今年は気持ちの部分で何かが変わったと言えるよ」
■昨年のボッタスは不運だっただけだとハミルトン
だが、ボッタスは変わったと思うかと質問されたハミルトンは次のように答えた。
「僕から見れば、髭を生やしたことを除けば以前と同じバルテリだよ」
「本当に新たなボッタスになったのかどうかは、そのうち分かるだろうね。だけど、いずれにせよ、僕は彼が弱いなどと思ったことは一度もないよ」
「メルボルンの結果を受けて変わったことなど何もないよ。バルテリは2018年にも強かったんだ。ただいくつか不運なレースがあっただけさ」
「僕は彼がまた優勝することを疑ったことなどこれっぽっちもなかった」
■今年のボッタスは明らかに強くなったとハイドフェルド
しかし、元F1ドライバーであるニック・ハイドフェルドの見方は少し違うようだ。
「彼は優勝しただけでなく予選でも強さを見せていた。ポールはとれなかったにしてもね」
かつてジョーダンやウィリアムズなどで活躍したハイドフェルドは、メルボルンでのボッタスはこれまでになく強かったと母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』にそう語ると次のように付け加えた。
「恐らく、彼は冬の間にメルセデスで得られるチャンスを生かすためにさまざまなことに取り組んだんじゃないかな」
29日(金)に行われたバーレーンGPのフリー走行ではフェラーリ勢が強さを見せたが、フリー走行1回目ではボッタスが3番手、ハミルトンが4番手となり、フリー走行2回目では逆にハミルトンが3番手、ボッタスが4番手と、ここまでのところは互角の状態だ。
メルセデスとしてはバーレーンでの最大の目標はフェラーリ攻略ということになりそうだが、ハミルトンとボッタスのチームメート対決にも大きな注目が集まりそうだ。