かつてベネトンとルノーでチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレにとって、フェラーリが今季序盤もメルセデスに勝てない状況となっていることは驚きでも何でもないようだ。
シーズン前に行われたテストではメルセデスを上回るパフォーマンスを見せたフェラーリだが、実際にシーズンが始まるとここまで3戦連続でメルセデスが1-2フィニッシュを決めて優位に立っている。
68歳のブリアトーレは、母国イタリアのテレビ局『La7』に次のように語った。
「フェラーリの何がまずいのかって? それは今に始まったことじゃないよ」
「彼らのクルマは8年にわたって遅かったんだからね」
ブリアトーレは、今年フェラーリがマウリツィオ・アリバベーネに代えてマッティア・ビノットをチーム代表に据えたのは“リスク”のあることだと考えている。
昨年まで技術トップの座にあったビノットは現在もチーム代表と技術トップを兼務する形となっているが、ブリアトーレに言わせればそれが問題だというわけだ。
「ビノットを昇格させたことで、彼ら(フェラーリ)は完全に専念することができないボスを擁することになり、しかも技術エリアにおいては損失が発生し始めている」とブリアトーレは語っている。
そして、ブリアトーレは今年もタイトルをとるのはメルセデスだと考えている。
「昨年から何も変わっていないよ。彼らはメルセデスとの差を縮めることができていない」
そう語ったブリアトーレは次のように付け加えた。
「すでに最初のレースからいつもの言い訳のお題目が始まったよ。今後もメルセデスの支配が続くね」