2019年のF1シーズン最終戦となる第21戦アブダビGPが30日(土)、ヤス・マリーナ・サーキット(1周5.554km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間19時)から行われたフリー走行3回目でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップに立った。
●【FP3結果】2019年F1第21戦アブダビGPフリー走行3回目のタイム差、周回数
60分間で行われる予選前最後のセッションがスタートすると数台がコースへ入ってインスタレーションラップを行うものの、夕暮れ時にスタートする予選とはかなりコンディションが異なることもあり、最初の10分間はほとんどマシンの走行が見られない展開となる。
セッション開始から14分が経過したころ、マクラーレンのルーキードライバーであるランド・ノリスが初めてのタイムを刻むと、それを合図にするようにドライバーたちが本格的な走行を開始していく。
しかし、メルセデス勢やフェルスタッペンがソフトタイヤで最初の走行プログラムを組む中、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)はミディアムタイヤ、フェラーリ勢はすでに数周以上を消化したユーズドソフトタイヤで最初の走行に臨んでいく。
全ドライバーのタイムが出そろったのはすでにセッションが後半に入り、残り時間が25分ほどになろうとするところだった。その時点ではメルセデスのルイス・ハミルトンがトップに立ち、チームメートのバルテリ・ボッタスが2番手、フェルスタッペンが3番手で続く展開となる。
セッションの残り時間が20分ほどとなったところでフェラーリ勢がミディアムタイヤでコースイン。セバスチャン・ベッテルがハミルトンに次ぐ2番手タイムを刻み、シャルル・ルクレールが3番手で続いた。しかし、その5分後にはボッタスが再びフェラーリ勢を上回るペースで周回し2番手に復帰。この時点ではメルセデスが1-2体制を築き、それにフェラーリ勢が続いた。
だが、残り時間が10分を切ったところでフェルスタッペンがメルセデス勢に次ぐ3番手タイムを刻むと、その2分後にはアルボンが4番手タイムをマークしてレッドブル・ホンダが3-4の位置に浮上。
そして残り時間が5分ほどとなったところでフェルスタッペンがハミルトンのタイムを0.074秒上回る1:36.566を刻んでトップに躍り出た。ボッタスもフェルスタッペンとは0.089秒差とトップ3ドライバーが僅差の戦いを見せた。
メルセデス勢をはさんでアルボンも4番手で予選前最後のセッションを終え、それにフェラーリのベッテルとルクレールが続いた。
トップ6ポジションは順当にトップ3チームのドライバーによって占められたが、7番手にはレーシングポイントのセルジオ・ペレス(レーシングポイント)、8番手にはトロロッソ・ホンダとコンストラクターズランキング5位争いを行っているルノーのダニエル・リカルドが食い込んだ。
また、現在同ポイントでドライバーズランキング6位争いを展開しているカルロス・サインツ(マクラーレン)とピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が9番手10番手で続く展開となった。
ホンダ勢はフェルスタッペン、アルボン、ガスリーの3人がトップ10入りを達成。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは12番手だった。
■フリー走行3回目トップ10ドライバー
トップ/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:36.566
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:36.640
3番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:36.655
4番手/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ) 1:36.927
5番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:36.975
6番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:37.010
7番手/セルジオ・ペレス(レーシングポイント・メルセデス) 1:37.516
8番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:37.615
9番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:37.691
10番手/ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ) 1:37.736
F1アブダビGP予選は、このあと日本時間22時から始まる。
●【FP3ハイライト動画】レッドブル・ホンダが1ー4!/F1最終戦アブダビGP