“新世代F1ドライバー”と呼ばれるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)とベテランF1ドライバーには「大きな違いはない」とロマン・グロージャン(ハース)が主張した。
近年、さまざまなスポーツにおいてアスリートの若年化が進んでいるが、F1も例外ではないようだ。
2015年に17歳でのF1デビューが話題となったフェルスタッペンと今年3年目のF1を迎えるルクレールはどちらも22歳だ。また、昨年マクラーレンから19歳でデビューを飾ったランド・ノリスもベテランドライバー顔負けのパフォーマンスを示しており、F1にも「世代交代」の波が押し寄せていると言われている。
だが、2020年のドライバーの中では40歳のキミ・ライコネン(アルファロメオ)、35歳のルイス・ハミルトン(メルセデス)に次ぐ3番目の年長ドライバーである33歳のグロージャンは、フェルスタッペンとルクレールに関して『Winamax(ウィナマックス)』に次のように語った
「彼らは非常に強いし、幸運なことに素晴らしいクルマも持っている」
「正直に言って、僕たちの世代間にそれほど大きな違いがあるとは思っていないよ。
そのグロージャンは2009年の第11戦ヨーロッパGPでルノーからF1デビューを飾ったものの、2010年、2011年はシートを獲得することができなかった。
だが、2011年にGP2のタイトルを獲得したグロージャンは2012年にロータスのシートを獲得。同じく2年のブランクをへてF1復帰を果たしたキミ・ライコネンのチームメートとして初表彰台を獲得する活躍を見せた。
だが、レースではたびたびほかのマシンとクラッシュすることが多く、ついに第12戦ベルギーGPで多重クラッシュの原因をつくったことで1レースの出走停止処分を受けたという「実績」も持っている。
「僕は7年前にミスを犯したよ。だけどそのことで学ぶことができ、成長することができたんだ」
「重要なのは、誰もけがをしなかったということさ」
2012年シーズンを振り返りながらそう語ったグロージャンは次のように付け加えた。
「僕はできる限り常に前向きな見方をしようと心がけているんだ」