フェラーリの若手ドライバー育成プログラムである“アカデミー”に所属するロシア人ドライバーのロベルト・シュワルツマンが、F1がフリー走行に若手ドライバーを起用することを義務化するという案を示したのはすごくいいことだと語った。
マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、F1が示した2022年に少なくとも2回のフリー走行で若手ドライバーを走らせることを義務づけるという計画を「全面的に支持する」としている。
ザイドルは、先週末に今季のF1第15戦ロシアGPが開催されたソチにおいてイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「もしすべてのチームにそれが義務づけられるのであれば、競技の観点からも公平なことだ。だから、私はいいことだと思う」
メルセデスを率いるトト・ヴォルフ(チームCEO)によれば、「グランプリで走った経験がない」ドライバーのみがその計画の対象となるようだ。
こうした動きの中で、昨年からF1直下のカテゴリーであるF2選手権で戦っているシュワルツマンは母国ロシアの『Sport Express(スポルト・エクスプレス)』に次のように語った。
「これはものすごくいいニュースだよ」
「それによってルーキーが本当にF1マシンの経験を積むことができるようになるからね」
「チームにとってもいい経験になるといいね。若いドライバーと一緒に仕事をする機会が増えることで若いドライバーにもっと興味を持ってもらえるようになるんじゃないかな」
2020年にF2選手権でランキング4位となったシュワルツマンは、今季も現時点ではランキング3番手に位置するという好成績を残している。
そして、そのシュワルツマンが2022年にはフェラーリエンジンを搭載するアルファロメオかハースでF1デビューする可能性があるのではないかと噂されていた時期もある。
実際のところ、アルファロメオのひとつのシートはまだ確定していないものの、シュワルツマンは自分がそのシートを獲得することができるとは思っていないようだ。
「まだその話をするのは早すぎるよ。僕の仕事や目標はF2選手権を終えることだからね」
シュワルツマンはそう語ると、何よりも重要なことはフェラーリが自分を支援し続けてくれていることだと次のように続けた。
「彼らは僕を信じてくれている」
「僕は彼らにすごく感謝しているんだ。F1チームと一緒に仕事をさせてもらって何度もテストをしたし、グリッドにつけるように最善を尽くしてくれているからね」
「彼らは、僕が単にF1ドライバーになるためではなく、F1でフェラーリのドライバーになるための手助けをしてくれているんだ」
今年9月に22歳になったばかりのシュワルツマンはそう語ると次のように付け加えた。
「彼らの目標は僕を彼らのチームに加えることだし、僕もそれを実現させるために全力を尽くしていくよ」