2023年も開催が不透明なF1中国GP「まだキャンセルと決まったわけではない」とF1
新型コロナウイルス感染症であるcovid-19が蔓延したことで、F1中国GPは2020年から2022年まで3年連続で開催が見送られてきた。
しかし、2023年のF1カレンダーには、上海で開催される中国GPが第4戦（4月16日決勝）として組み込まれており、来年には中国で4年ぶりにF1が開催される予定となっている。
■2023年も開催が危ぶまれていた中国GP
しかし、中国が非常に厳格な新型コロナウイルス対策を行っていることから、実際に2023年の4月にF1レースが開催できるかどうかはわからないとの声も多かった。
「4月だということがわかったとき、すべてがうまくいくためには時間との戦いになるだろうと思ったよ」
2022年にアルファロメオでF1デビューを飾った上海出身の中国人ドライバーである周冠宇はそう語ると、次のように付け加えた。
「中国ではcovid制限があるため、常に隔離期間を置かなければならない。だから、それが事態をかなり複雑にしてしまうんだ」
■中国GP中止との報道も、F1はこれを否定
そうした中、今週イギリスの『BBC』が、中国に隔離期間という制限があることから、上海でのレースがまたもや中止されることになったと報じた。
伝えられるところによれば、もし中国GPがキャンセルされると、4月2日に決勝が予定されているオーストラリアGPから、4月30日に決勝が行われる予定のアゼルバイジャンGPとの間に3週間もの空白が生じてしまうことになることから、F1ではアゼルバイジャンに対して開催を1週間前倒しできないかどうかを打診しているという。
だが、F1はまだ最終的な決定は下されていないと主張している。
「我々は中国のcovidの状況を監視し続け、プロモーターや当局と密接な対話を続けている」
そう語ったF1広報担当者は、次のように付け加えた。
「中国は2023年のカレンダーに含まれており、我々が何か別の発表をするまでは、これに変更はない」
