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【F1】2023年は中国GPの代替レースは行われず全23戦となる可能性も

2022年12月05日(月)17:40 pm

開催がキャンセルされた2023年のF1中国GPだが、その代替レースは行われない可能性が高いと報じられている。その場合、当初年間24戦で計画されていた2023年のF1は1レースが減り、全23戦となりそうだ。

■中国GPの「代替案」を検討しているF1

F1は、中国の「covid-19(新型コロナウイルス感染症)の状況」により、2023年4月に第4戦としてF1カレンダーに組み込まれていた上海での中国GPの開催をキャンセルしたことを正式に発表した。

F1はその声明の中で“代替案”を検討しているところだと、次のように述べている。

「F1は2023年カレンダーのその枠を埋める代替案を評価しており、追って最新情報を提供する予定だ」

そして最近の報道によれば、2020年と2021年にも代替レースを開催した実績があるポルトガルのアルガルヴェ・サーキットが2023年にも中国GPの代役を務める可能性が高いとされている。

■うわさされているポルトガルでの代替レースは“非現実的”

だが、ドイツのモータースポーツ専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、F1がオーストラリア(第3戦/4月2日決勝)からポルトガルへと移動し、そこから第5戦の舞台となるアゼルバイジャンのバクー(第5戦/4月30日決勝)へと向かうのは論理的に“非現実的”だとしている。

さらに、中国GPの開催が予定されていた4月16日には、アルガルヴェ・サーキットではWEC(世界耐久選手権)の第2戦が行われる予定となっており、ここにF1レースを入れることになれば、必然的にWECのカレンダーも変更しなくてはならなくなる。

しかし、中国GPが開催されない場合、現在の2023年カレンダーではオーストラリアGPからアゼルバイジャンGPの間に3週間の空白が生じることになる。このため、F1はアゼルバイジャンGPの開催を2週前倒しすることができないかどうか、バクーのプロモーターと交渉しているとのうわさもある。

■代替レースが行われない可能性も

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、こうした状況を鑑みれば、アジアで代替レースを開催する方が「よりよい選択肢になるだろう」とする一方、このまま中国GPの代替レースが行われず、2023年は全23戦で戦われるシーズンになる可能性が高いようだと次のように報じている。

「アゼルバイジャンを2週間前倒しすることは、フォーミュラ・ワン・マネジメント(F1商業権管理運営組織のFOM)においても議論されているようだ。だが、中国が代替なしにキャンセルされる可能性が高いとうわさされている」

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