来週末に2023年F1第9戦カナダGP(18日決勝)が開催されるモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットだが、その上空に“暗雲”ならぬ“スモッグ”が立ちこめているようだ。
在モントリオール日本国総領事館が3日(土)に発表した『カナダ各地における大規模山火事に関する注意喚起』によれば、5月に入ってからカナダ東部の各地で大規模な山火事が発生しており、モントリオール周辺においてもノバスコシア州のハリファックス郊外、バーリントン湖近くのシェルバーン、そしてケベック州セティルにおいて大規模な山火事が発生している模様だ。
そして、カナダの最大の民放テレビネットワークである『CTV』は、カナダで発生した森林火災によるスモッグがモントリオール全域を覆っているとし、次のように付け加えている。
「喘息がある子供など、呼吸器系の問題を抱えている人は、警告が解除されるまでの間、屋外での強い運動を控えるよう勧告されている」
今年は第6戦エミリア・ロマーニャGPが洪水被害により開催中止となっているが、来週末のカナダGPも自然災害の影響を受けることになりそうだ。
仮に、グランプリそのものが中止となることはなかったとしても、大気汚染の状況が悪化すれば、観客動員などに大きな影響が出るのは間違いないだろう。
開幕まであと10日ほどあるとは言え、モントリオールの状況が今度どのように進展するのか、非常に気になるところだ。