F1が、来週末にモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される2023年F1第9戦カナダGP(18日決勝)が中止となる可能性はないと示唆した。
■森林火災による大気汚染が懸念されたモントリオール
今週の水曜日(7日)に、カナダ東部で発生した森林火災のよるスモッグがモントリオール周辺に流れ込んでおり、大気汚染の影響が心配されていることが報じられた。
カナダの最大の民放テレビネットワークである『CTV』は、そのとき次のように報じていた。
「喘息がある子供など、呼吸器系の問題を抱えている人は、警告が解除されるまでの間、屋外での強い運動を控えるよう勧告されている」
実際に、カナダ東部から南下してきた煙の量があまりにも多かったことから、アメリカ北部の住民に対しても空気の質が悪化する可能性があるとの注意喚起が行われていた。
■モントリオールの状況は改善方向に
だが、その後カナダ環境局は8日(木)にモントリオールのスモッグ警報を解除し、金曜日(9日)までには大気の質が“低リスク”に戻るはずだと発表している。
そして、このほどF1の広報担当者はこの件に関して次のように語った。
「イベントが危機にさらされているようなことはない」
「我々は、モントリオールの状況は国内のほかの地域やアメリカ北部とは異なるとの確認を受けている」
「リスクは依然として低く、モントリオールの大気質は良好だと評価されている。住民が屋内待機や屋外での行動を制限するよう要求されたことは一切ない」
そう語ったF1広報担当者は、次のように付け加えている。
「これらの火災はサーキットから800km離れており、それ自体によるリスクは何もない。だが、風が煙をほかの地域に運んではいる」。