ルイス・ハミルトンが、2024年に向けたメルセデスとの新契約締結にはもう少し時間がかかるだろうと示唆した。
■ハミルトンはモントリオールでの契約発表を否定
メルセデスのチームCEO兼代表であるトト・ヴォルフは最近、今週末にモントリオールで行われるF1カナダGP(18日決勝)の前にハミルトンとの新たな契約が結ばれることになるだろうとほのめかしていた。
だが、どうやら、今週末にその契約締結が完了することはなさそうだ。
38歳のハミルトンは、モントリオールで次のように語った。
「僕には契約面についていろいろ言うべきことは本当にないんだ。結ばれるときが来れば結ばれるよ」
「来週であろうと、この1か月の間であろうと、それが結ばれる限り、僕はあまり気にしないよ」
■“一定の進展”は認めたハミルトン
ヴォルフは、今週初めに2人がニューヨークに滞在している間に契約交渉のために会うことになると語っていた。
そして、これまでに7回F1チャンピオンとなった実績を持つハミルトンもヴォルフと会ったことは認めている。
「トトには会ったし、何度か話もしたよ。僕たちは素晴らしい関係にあるけれど、現時点ではほかに言うことは何もないよ」
そう語ったハミルトンは、そこでいくつかの「進展」があったのは事実だと次のように付け加えた。
「そうだね。だけど、それ加えるべき新しいことは何もないんだ」。
■締結遅延の理由は“金”の問題?
F1関係者の中には、契約締結が遅れている原因は“金”の問題だろうと考えている者もいるようだ。
噂によれば、新契約においては、“ミッション44”と呼ばれているハミルトンの多様性プロジェクトに対する手当分をどうするかが主な障害になっているとも言われている。
しかし、ハミルトンは次のように語り、そうした噂を否定している。
「すでに前回の契約で、僕たちはその多くをカバーしたと思っているよ」