レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、かつてレッドブルで4回F1チャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルが2023年F1シーズンの展開を目にしながら「悔しい思いをしているに違いない」と考えている。
■快進撃を見せる今年のアストンマーティン
35歳のベッテルは昨シーズン限りでF1を引退したが、その後任として今季からアストンマーティンのシートに座っている2005年と2006年のF1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソが快進撃を見せている。
2020年シーズン限りでフェラーリを追われたベッテルは、2021年と2022年の2シーズンにわたってイギリスのシルバーストンにファクトリーを構えるアストンマーティンで戦っていた。
だが、その2シーズンを通じてベッテルが表彰台に上ったのは、2021年の第6戦アゼルバイジャンGPで2位に入ったときの1度だけだ。
しかし、そのシートを引き継いだ41歳のアロンソは、今季ここまでの8戦中すでに6回も表彰台に上っている。
■今季のアストンマーティンの活躍はベッテルのおかげでもある
こうした状況を受け、かつて2009年から2014年までベッテルと共に6シーズンを共に戦ったホーナーは、ドイツ誌『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「今年アストンマーティンが非常にうまくやっているのを見て、セブ(ベッテルの愛称)は悔しいに違いないよ」
「彼はそこで楽な時間を過ごすことはできなかった。だが、実際のところ、セブがいなければアストンマーティンの今年の活躍はなかっただろうね。彼もその成功の一端を担っているんだ」
そう語ったホーナーは、次のように付け加えている。
「そして、彼はきっとまだ家族との時間を楽しんでいるはずだよ」