現在唯一の日本人F1ドライバーである角田裕毅(アルファタウリ)だが、2024年も4年目のF1シーズンを戦うことになる可能性が非常に高くなってきている。
●【2023F1第10戦オーストリアGP】全セッションの開催日時、タイム結果(スプリント開催)
■メディアやドライバーたちからの評価も高い角田
今年はまだ2ポイントしか獲得できていない角田だが、非力なアルファタウリF1マシンのポテンシャルを最大限に引き出しながらチームの期待以上の活躍を見せていることでメディア等の評価も高くなっている。
今季のF1第10戦オーストリアGP(7月2日決勝)の舞台となるレッドブルリンクで29日(木)に行われたドライバー記者会見では、角田のチームメートであるニック・デ・フリースと、同じく今季のルーキードライバーであるマクラーレンのオスカー・ピアストリの2人が、2023年F1シーズンにおいて最も印象的な3人のドライバーの1人として角田の名前を挙げたほどだ。
■昨年から大きく成長「はっきりした考えを持てている」
こうした中、ここまでのパフォーマンスからすれば、来季は新たなチーム名で呼ばれることになるアルファタウリに角田が残留するのはほぼ確実だと考えられている。
レッドブルリンクにおいてそのことについて質問を受けた23歳の角田は、次のように答えている。
「F1では何が起こるか決してわかりませんし、僕も完全にリラックスすることはないでしょうね」
「でも昨年と比べたら、僕はずっといいポジションにいます」
「それに考え方も違っています。ニックはF1では新人ですから、自分が何をするべきなのか、そしてチーム内での自分の役割に関しても、今ははっきりとした考えを持っています」
「僕はこの状況を楽しんでいますし、チームが昨年よりも僕を頼りにしてくれていることもわかっていますのでそのことをうれしく思っています。責任が増えたことが、僕をより良くしているんです」
■レッドブル首脳も角田を高く評価
そう語った角田は、レッドブルとアルファタウリのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコの名前を出しながら次のように付け加えている。
「ヘルムート・マルコとはよく話をしています。そして、ここまでのところ、彼は僕のパフォーマンスにとても満足してくれています。ですから、そのことも僕はうれしく思っているんです」。