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【F1オーストリアGPスプリント】フェルスタッペンがちょい濡れ路面で圧勝!ペレスは21秒差の2位、角田裕毅16位

2023年07月02日(日)0:25 am

2023年F1第10戦オーストリアGP(レッドブル・リンク)の2日目、24周のスプリント・レースが行われた。

●【2023F1第10戦オーストリアGP】全セッションのタイム、周回数

■ルクレールは3グリッド降格

先ほどのスプリント・シュートアウトで、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を妨害したとして、6番手だったシャルル・ルクレール(フェラーリ)は3グリッド降格ペナルティで9番手スタートとなった。

■レッドブル勢のバトル

スタートでやや出遅れたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がイン側のセルジオ・ペレス(レッドブル)を牽制して1台分を残して詰めるが、イン側から加速するペレスがターン1をトップで通過。しかしターン1の出口で縁石に乗ったペレスは加速で失敗するとフェルスタッペンが並びかける。ところが緩やかなカーブのターン2でペレスがフェルスタッペンを押し出し、フェルスタッペンは「押し出された!」と激怒。

フェルスタッペンはターン3のイン側に突っ込んでペレスの行き場を無くし、ペレスはアウト側を走行するしかなくなった。その2台に行き場を塞がれた3番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)は大きく順位を落としてしまった。

レッドブル勢が争っている間に4番手スタートのニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が2番手に浮上。しばらく2番手をキープしたものの後続を抑えることができず、18周目には5番手を走行中にピットインして12番手に落ちてしまったが、最終的には6位でフィニッシュした。

■ラッセルはドライタイヤで賭けに勝つ

15周目、11位を走行中のジョージ・ラッセル(メルセデス)がピットイン。このスプリント・レースでは8位までしかポイントを獲得できないため、レーシングラインが乾いてきたこともあり、残り9周でラッセルとメルセデスF1は賭けに出た。

もし、このまま乾いてドライタイヤの方が速くなれば、中団勢もピットインせざるを得なくなり、最初に交換していたラッセルが有利になるためだ。

すると、メルセデスF1の狙いは的中。中団以降のドライバーたちが続々とピットインしてドライタイヤに履き替える。ソフトタイヤ、ミディアムタイヤと選択は分かれている。

19周目にはラッセルが3セクター全てで最速、ファステストラップを記録し、14番手へ浮上した。残り5周、ここで数台のマシンがドライタイヤに交換するためピットインし、ラッセルは一気に10番手に浮上。

22周目、インターミディエイトタイヤでステイアウトする戦略を採ったピエール・ガスリー(アルピーヌ)を抜いて9番手に浮上。前の8番手はミディアムタイヤのニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、7番手はインターミディエイトタイヤでステイアウトするランド・ノリス(マクラーレン)だ。

23周目、ミディアムタイヤのヒュルケンベルグはノリスをパスすると、最終ラップでオコンも抜いて6位でフィニッシュした。

最終ラップでは、ソフトタイヤのラッセルがターン3でノリスをパスし8番手へ、そして最終ターンでオコンの後ろにピタリとつけると、加速の良いドライタイヤの特性を生かして短いストレートで並んだものの、わずか0.009秒届かず8位でフィニッシュ。しかし、メルセデスF1の賭けは見事に当たり、1ポイントを持ち帰った。

インターミディエイトタイヤでステイアウトしたオコンは、8番グリッドから7位でフィニッシュした。

■フェルスタッペンがトップチェッカー

トップでチェッカーフラッグを受けたのは盤石のレースを見せたフェルスタッペン、21秒差の2位はペレスだった。2人はスプリント・レース後、パルクフェルメの音声の届かないところで話し合う姿が映し出され、お互いの立場からの意見を交わした。

3位はカルロス・サインツ(フェラーリ)、4位はランス・ストロール(アストンマーティン)、5位はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だった。

レッドブルと同じホンダRBPTのパワーユニットを搭載するアルファタウリは、角田裕毅が16位、新人ニック・デ・フリースは17位だった。

■【スプリント】F1オーストリアGP
1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
2 S.ペレス(レッドブル)
3 C.サインツ(フェラーリ)
4 L.ストロール(アストンマーティン)
5 F.アロンソ(アストンマーティン)
6 N.ヒュルケンベルグ(ハース)
7 E.オコン(アルピーヌ)
8 G.ラッセル(メルセデス)
9 L.ノリス(マクラーレン)
10 L.ハミルトン(メルセデス)
11 O.ピアストリ(マクラーレン)
12 C.ルクレール(フェラーリ)
13 A.アルボン(ウィリアムズ)
14 K.マグヌッセン(ハース)
15 P.ガスリー(アルピーヌ)
16 角田裕毅(アルファタウリ)
17 N.デ・フリース(アルファタウリ)
18 L.サージェント(ウィリアムズ)
19 G.ジョウ(アルファロメオ)
20 V.ボッタス(アルファロメオ)

※スプリント・レースは、8位までがポイント獲得。

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