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トラックリミット違反“1,200件”・・・F1オーストリアGPはFIAと共に再発防止策を検討

2023年07月05日(水)18:54 pm

オーストリアのシュピールベルクにあるレッドブルリンクは、来年以降に向けてトラックリミット違反の問題が繰り返されることがないように対応策を講じることになる。

先週末に行われた2023年F1第10戦オーストリアGPでは、トラックリミット違反を犯すドライバーが続出していた。そして、決勝レースが終了した後にも検証が行われ、最終的には数名がタイムペナルティーを科されて正式結果が修正されるという事態に発展してしまっていた。

伝えられるところによれば、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はすでに、2024年に向けて最も問題のあるコーナーであるターン9とターン10に新たなグラベルによるランオフエリアを設置するよう勧告を行ったという。

■解決策を検討するレッドブル

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、この問題について母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙に次のように語っている。

「どうやら1200件もの(トラックリミット)違反がカウントされたようだ。まともじゃないよ」

「だから、私も2024年の次のグランプリまでに何か手を打つことを支持している。解決策は必ずあるはずだ」

世界的エナジー飲料メーカーである『レッドブル』が所有するサーキットの関係者は、地元の『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に対し「将来に向けた共通の道」を見つけるために「FIAと常に連絡を取り合っている」としている。

■芝生やグラベルによる“自然なトラックリミット”を推奨するGPDA会長

こうした中、オーストリア出身の元F1ドライバーであり、現在もF1ドライバーによる任意団体であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務めるアレクサンダー・ブルツは、『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』に次のように語っている。

「私は芝生やグラベルを使った自然なトラックリミットに賛成だよ。縁石を使ってそうしたことを行うこともできるよ」

かつてベネトンやウィリアムズなどで活躍した現在49歳のブルツだが、その父親であるフランツ・ブルツも元レーシングドライバーであり、レッドブルリンクがかつてA1サーキットと呼ばれていた頃にはこのサーキットのオーナーでもあった人物だ。

そして、そのブルツ親子は、現在は共同設立したサーキット設計会社を運営している。

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