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【F1】2025年にアンドレッティ・キャデラック誕生? FIA会長「新規F1参戦を希望するチームにノーとは言えない」

2023年07月25日(火)20:33 pm

2025年に最大2つの新F1チームが誕生する可能性があると言われているが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が正式にゴーサインを出すのかどうかは“4週間から6週間”以内には明らかとなるようだ。

伝えられるところによれば、FIAに対して複数のグループが新規F1参戦申請を行ったと考えられている。そして、そのうち、アンドレッティ・キャデラックとハイテックGPの2チームの申請資格がすでにFIAによって承認された可能性があると報じられている。

■ルールがある以上「ノー」とは言えないとFIA会長

しかし、F1オーナーであるリバティ・メディア、さらに既存のF1チームのほとんどがチーム数が増えることに反対しているのはよく知られている。

それゆえ、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、『formula.hu』に対し、まだクリアすべきハードルが残っていると次のように語っている。

「これは明らかに政治的、財政的な問題だ。だが、FIAがそのプロセスを尊重しなければならないのは明らかだ。EU(欧州連合)も我々を規制しており、我々は何も操作することはできないんだ」

「もしも、あるチームが興味を持っており、我々のルールがそれだけの数のチームを持つこと認めているとしたら、どうして我々がノーと言えるだろうか?」

そう語ったベン・スレイエム会長は、財政的な理由で既存のチームが反対するのは理解できるものの「スポーツのために正しいことをする」のが自分の義務だと主張し、次のように付け加えている。

「F1参戦を望んでいる大きなチームに、(既存の)チームを買いに行けとか、参戦は認められないとは言えないよ。それは間違っていると私は思う」

■本命はアンドレッティ・キャデラック?

ベン・スレイエム会長が11番目のチームとして個人的に気に入っているのは、キャデラックとゼネラル・モーターズの支援を受けたマイケル・アンドレッティのチームであることは間違いなさそうだ。

「彼らは真剣だし、我々も提出された申請書を十分に検討することなく誰かを失格にしたいとは思わない。これはビッグネームと大金の話なんだ」

「もちろん、誰でもいいというわけではない。しかし、Aチームか自動車メーカーである必要がある。私はメーカーがいいと思う。その方がスポーツのためになるからね」

「私たちは時間をかけ、FIAチームが懸命に働き、チームとミーティングを行い、申請書を検討した。そして、最終決定は4週間から6週間のうちに下されるだろうと私は思っている」

■チーム数増加には安全性の懸念も?

既存のF1チームたちがチーム数増加に反対しているのは、チーム数が増えることで自分たちの分配金が減ることを懸念しているためだ。

だが、例えばメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフなどは、グリッドに20台以上のマシンが並ぶことは安全上の問題を生むことになると主張し、次のように語っている。

「我々はすでに、まるでゴーカート場にでもいるように、つまずきあっているんだ」

だが、ベン・スレイエム会長はこれに対し、次のように反論している。

「それは理解できないよ。FIAにとって最も重要なのは安全性なんだ。そして、安全担当者は11チームや12チームでも安全だと言っているよ」

「チームの評価が終わるのを待ち、それから判断することになる。しかし、以前言ったことをまた言うが、ゼネラル・モーターズを断ることができるだろうか? 否定的な意見があるのは私には理解できない」

■リバティ・メディアもチーム増を歓迎?

「私が耳にしたところによれば、リバティ・メディアも11番目のチームを希望しているんだ。これはCEOのグレッグ・マッフェイが言ったことだ」

「どうやら、我々はどちらもこのスポーツの利益とその持続可能性を見据えているようだ。なぜなら、その方向に進むことでもっとビジネスが増えるだろうし、プロモーターにとってもそれは同じだからだ」

そう語った61歳のベン・スレイエム会長は、次のように付け加えた。

「できれば、来月にも声明を発表できるようにしたいね」。

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