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オスカー・ピアストリのF1デビューシーズンをマネジャーのマーク・ウェバーが称賛

2023年08月14日(月)18:24 pm

元F1ドライバーのマーク・ウェバーが、現在自分がマネジャーを務めているオスカー・ピアストリ(マクラーレン)はこれからさらに優れたF1ドライバーになるはずだと語った。

■1年の浪人生活を経てマクラーレンでF1デビュー

2020年のF3チャンピオン、2021年のF2チャンピオンと、下位カテゴリーで素晴らしい成績を残したピアストリだが、2022年にF1昇格のチャンスは訪れず、その年はアルピーヌのリザーブドライバーとして過ごしていた。

アルピーヌはアストンマーティンへの移籍を決めたフェルナンド・アロンソの後任として2023年にピアストリをフルタイムドライバーとしてF1デビューさせる方針だったものの、ピアストリはすでにマクラーレンと契約を結んでいたことが明らかになり、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の契約承認委員会でその有効性についての検証が行われるといった事態に発展したことは記憶に新しいところだ。

ともあれ、ピアストリとマクラーレンとの契約が有効であることをFIAが承認したことで、晴れてマクラーレンで2023年にF1デビューを飾ることになったピアストリだが、ダニエル・リカルドの後任としてピアストリ起用を決めたマクラーレンのザック・ブラウンCEOは、ピアストリが1年間レースから遠ざかっていたことから、レース感を取り戻すことが課題になるだろうとしていた。

■改善されたマクラーレンF1マシンで素晴らしいパフォーマンスを発揮

ところが、22歳のピアストリはデビューシーズンとしては出来すぎだと言えるほどの素晴らしい活躍を見せている。シーズン序盤こそ戦闘力に欠けるマクラーレンF1マシンで苦戦を強いられたものの、5年目のF1シーズンを迎えたチームメートのランド・ノリスとほぼ同等のパフォーマンスを最初から発揮してみせていた。

そして、地元オーストラリアで開催された第3戦オーストラリアGPで初ポイントを獲得。さらに、マクラーレン2023年型マシンである『MCL60』が大幅に改良された第11戦イギリスGPでは予選3番手、決勝では4位となる活躍を見せ、続く第12戦ハンガリーGPでも予選4番手、決勝5位と安定した結果を残している。

また、第13戦ベルギーGPでは日曜日の決勝こそスタート直後に起こったカルロス・サインツ(フェラーリ)との接触によりリタイアとなったものの、スプリントでは現F1チャンピオンのマックス・フェルスタッペンに次ぐ2位となっている。

■ピアストリを誇りに思うとウェバー

『Formula1.com(F1公式サイト)』とのインタビューの中で、46歳のウェバーはピアストリについて次のように語っている。

「彼は、レースから離れていたにもかかわらず、初めて行くF1サーキットで求められることに適応しているんだ。彼は15か月もレースから離れていたし、F1でレースをしたことは一度もなかったんだ」

「ランドのパフォーマンスは並外れているし、オスカーも驚くべき落ち着きを見せている。言うまでもなく、我々全員が彼をとても誇りに思っているよ」

2007年から2013年まで所属したレッドブルでF1通算9勝という成績を残しているウェバーはそう語ると、次のように付け加えている。

「彼の初年度は素晴らしいものになっている。しかし、オスカーのことだから、自分を強め、成長していくために、粘り強く努力していくだろう」

■シーズン後半に期待が持たれるマクラーレン

2023年F1シーズンはここまでに12戦を終えているが、現時点では、ピアストリは34ポイントでドライバーズランキング11番手に位置している。チームメートのノリスは69ポイントで8番手につけているが、この差は経験値の違いによるものかもしれない。

一方、コンストラクターズランキングでは、マクラーレンは現在103ポイントで5番手につけており、直接のライバルであるアルピーヌに46ポイントの差をつけている。

シーズン前半終盤に大きな躍進を見せたマクラーレンのノリスとピアストリが、シーズン後半にどのような戦いを見せるのかにも興味が持たれるところだ。

2023年F1シーズン後半の初戦となる第14戦オランダGPは8月25日(金)にザントフォールト・サーキットで開幕し、26日(土)に予選、27日(日)に決勝が行われる。

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