F1第17戦日本GP(鈴鹿サーキット)の2日目となる9月23日(土)は7万9千人が見守る中で予選が行われ、今朝9時に2024年の契約発表をしたばかりの角田裕毅(アルファタウリ)が日本のファンの前でQ3に進出し、元F1王者のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)を上回る9番手という素晴らしい結果を出した。まさに母国の英雄といった大歓声だった。
●【2023F1第17戦日本GP】全セッションの結果・開催スケジュール
角田裕毅の前にいる8台は、レッドブル、マクラーレン、メルセデス、フェラーリとビッグチームばかりで、アルファタウリのポテンシャルを考えれば最高の結果と言えるだろう。
予選後、マシンを降りた角田裕毅は手を振りながらスタンドの大歓声に応えた。その後、パドック側に現れると、チーム広報担当者が満面の笑みで次々とハグしながら、トップ10ドライバーだけが取材を受けるエリアへ移動。世界中のテレビやメディアの取材に応えた。
以下は日本メディアの質問に日本語で応えた内容だ。
Q:スタンドの歓声は聞こえましたか?
「クルマに乗っていて音は聞こえなかったですけど(笑)、旗が揺れているのは見えました。特にQ2終わったあとのインラップに入る時のお客さんがたくさん拍手してくれたり旗を揺らしてくれていたのは見えました」
Q:FP3は良くなかったけど予選では何か変えたのですか?
「FP3は自分の中でまとめ切れていなかったので、僕のドライビングで改善できる部分はあると思っていました。セットアップも少し変えました。FP1〜FP3まで1つずつ試していたことをまとめ上げました」
Q:予選ではQ3は目指していた?
「はい、そうですね」
Q:Q1〜Q3は完璧な走りだったと思いますが?
「とにかく楽しめて走れたのは本当に良かったです。Q3は満足しているかというと、もう少しいけました。100%のラップは一生できないと思いますけど、できるだけ100%のラップに近づけるためのラップだったと思うので、悪くなかったと思います」
Q:もう少しイケたのは最終シケイン?
「はい、そうですね。でも正直言って(うまくいっても)1つ上がるくらいでした」
Q:マシンの力を100%引き出せましたか?
「クルマはいろんなコーナーで挙動が乱れていたので、限界を超えていたので、ある程度引き出せたと思います」
Q:今朝、ようやく契約発表しましたが今の気分は?
「まず一つ不安がなくなったのはいいことですし、残りのシーズン全力で力を出せるということなのでよかったです。日本人のファンの前で発表できたのはたぶん世界初だと思いますし、よかったです。ホンダとレッドブルに感謝していますし、彼らのおかげで今のこれ(予選結果)が起きていますし、このまま走らせられると思うと感謝しています」
Q:決勝レースの戦略は?
「フリー走行ではタイヤがかなり摩耗したので、明日はタイヤ戦略が忙しくなると思いますが、コミュニケーションが重要だと思うので意識しながら、戦略を念入りに考えながら、もちろんポイント目指して走ります。今日は楽しめて走れたので、明日も楽しんで走ることを忘れずに、ファンの皆さんと気持ちを一つにエンジョイしながら走りたいと思います」。