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【F1日本GP】ハースF1小松氏の戦略にも注目!ハースの強みと弱みとは?鈴鹿サーキットでのレースをどう攻略する?

2023年09月24日(日)11:48 am

F1日本GP(鈴鹿サーキット)開幕直前の木曜日、ハースF1チームの小松礼雄(こまつあやお)エンジニアリングディレクターがメディア取材に応えた。

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小松氏はハースF1チームでエンジニアを統制し、レース戦略を決断するという重要なポジションに就いている。

■ハースの強みはブレーキング、弱みは“風”、鈴鹿サーキットでどうする小松氏?

小松氏によると、ハースのマシンの特性は「強みはブレーキングの安定性、弱みはミドルスピードコーナーで風を受けて不安定になる」ことで、とにかく「風」に弱いようだ。

鈴鹿サーキットはミドル〜ハイスピードコーナーが多いが、「鈴鹿でハースの強みが活かせるのはシケインですか?」と訊くと「鈴鹿サーキットはね、厳しいんですよ(苦笑)」という。

予選では中団争いができても、レースでは順位を落としてしまうことが多いが、その理由も「風」だという。

例えば鈴鹿サーキットのスプーンなど長く回り込むコーナーでは風向きが変わるため、アンダーステアが急にオーバーステアになるなどマシンが安定しないので、ドライバーたちはアクセルを思い切って踏み込めず、ステアリングの修正も多くなってしまい、結果的にタイヤの摩耗も大きくなってしまう。

■悩ましい戦略決定

決勝レースで前のクルマと争う状況では、さらに風の流れがさらに変わりやすくなるため、「レースなのにレースができない」状況で、いかにパックの中で走らないようにするかを考え、他チームとは違うトリッキーな戦略を選択せざるを得ないようで、戦略のオプションは複数持っているものの、決定は「非常に難しい」という。

また、マシンの弱点が分かっていても、ビッグチームと比べるとリソースが限られているため、開発の順番や決定が遅れがちなため、現場では今あるマシンパッケージの強みを最大限活かせるような戦略を採っているようだ。

レッドブルなどのビッグチームや角田裕毅のアルファタウリと同じく、F1の中で働く日本人エンジニアの小松氏の立場でハースの戦略にも注目して見るとF1をさらに深いところで楽しめるだろう。

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