レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、F1における宿敵でもあるメルセデスのトト・ヴォルフ(チームCEO兼代表)がF1から去るのではないかという憶測を一蹴した。
■F1日本GPを欠場したヴォルフ
51歳のオーストリア人であるヴォルフは、今季のF1第17戦日本GPが行われた鈴鹿サーキットには姿を見せなかった。ヴォルフは、表向きには、膝の手術を受ける予定を入れていたという。
鈴鹿では、ドライバー育成責任者であるジェローム・ダンブロシオとコミュニケーション責任者のブラッドリー・ロードがヴォルフの代役を務めていた。
■ヴォルフがF1を去る可能性も?
だが、伝えられるところによれば、パドック関係者の中には、メルセデスF1チームの株式の3分の1を所有する共同オーナーでもあるヴォルフが、日本GPの前に行われたいくつかのグランプリでは明らかに目立たない存在となっていたことに気づいていた者もいるようだ。
そして、最近では、ヴォルフが突然F1チーム運営から身を引くのではないかとの噂もささやかれるようになっている。
■ライバルがいなければスポーツではないとホーナー
来月には50回目の誕生日を迎えるイギリス出身のホーナーは、犬猿の仲とも言われるヴォルフとやり合うことが減ったのを寂しく思うかと尋ねられると、次のように答えた。
「私に言わせれば、スポーツではライバル関係が重要なんだ。リスペクトがなくてはならない。だが、ライバル関係がなければスポーツはスポーツとして成り立たないよ」
「ここ2、3年、彼(ヴォルフ)とあまり会っていないのは確かだが、彼はきっと何かを企んでいるはずだ。彼は何かに取り組んでいるに違いないよ」
■メルセデスは反撃してくるはず
「彼らは素晴らしいチームだ。彼らはビッグチームだ。彼らには素晴らしいドライバーたちがいる。彼らは反撃に出ようと思っているだろう。負ければ傷つくものだからね」
そう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「もしも傷つかないのであれば、やるべきではないよ」。