メルセデスのジョージ・ラッセルにとって今週末にブラジルのインテルラゴス・サーキットで行われる第21戦サンパウロGP(5日決勝)は験のいいレースだと言うことができるかもしれない。
■昨年メルセデスが唯一勝利したF1サンパウロGP
2022年も現F1チャンピオンのマックス・フェルスタッペンとレッドブルが圧倒的な強さを見せていたが、1年前のインテルラゴスではラッセルがポール・トゥ・ウィンでF1初優勝を達成している。それはメルセデスにとって2022年シーズン唯一の勝利だった。
2022年のブラジルではチームメートのルイス・ハミルトンも2位に入っており、今週末のインテルラゴスでもメルセデスが強さを発揮するのではないかと期待されている。
だが、25歳のラッセルは、そう簡単にF1での2勝目をあげられるとは考えていないようだ。
「レッドブルも昨年よりもまた少し強くなっているからね」
そう語ったラッセルは、今週末は2023年シーズン最後のスプリント週末となることも注意すべきポイントだと示唆している。
■サンパウロGPでは多くのチームが保守的アプローチに?
やはりスプリントが行われたアメリカGPではレース後にハミルトンとフェラーリのシャルル・ルクレールのマシンのスキッドプレート(底面の板)が規定の厚みに足りなかったとして失格となっている。
チーム関係者は、これは通常の予選と決勝に加えて、スプリントシュートアウトとスプリントが行われたことで、普通よりもスキッドプレートが縁石で多く削られてしまったためだと考えているようだ。
ラッセルも、スプリントが行われるサンパウロGPには各チームがアメリカでの事例を教訓として臨むことになるだろうと、次のように語っている。
「多くのチームがこのレースにはもっと保守的にアプローチするだろうと僕は思っているよ」。